今年は芸人の結婚ラッシュ!そのワケは?

「ナインティナイン」矢部浩之(42)、「ロンドンブーツ1号2号」田村淳(40)、「フットボールアワー」後藤輝基(39)、「ブラックマヨネーズ」吉田敬(40)、「ロザン」宇治原史規(37)…。

今年は芸人の結婚が相次ぎ、20人以上がゴールインした。その中心となったのが40歳前後のアラフォー芸人だ。

同年代で、芸歴的には結婚した芸人たちの兄貴分にあたる千原ジュニアも「今年はすごかった。祝儀だけで新車のワゴンRが変えるくらい(お金が)飛んだ」と冗談交じりボヤくほどの結婚フィーバーだったが、実は、ここに、お笑い界の現状が色濃く表れている。

“イス”が空かない

「今は、芸人さんが売れるまでに時間がかかる時代になっているんです。若手と呼ばれる人たちでも、仕事が入っているのはほとんどが30歳前後。さらに、お茶の間の人気者のレベルとなると、30代半ばから後半に差し掛かっています。番組を仕切るクラスとなると、若くても40歳すぎ。つまり、不安定な芸人の世界でやっと明日が見えてきて、結婚を現実的に考えられるのが、40歳前後になるのだと思います」(関西を拠点に活動する放送作家)。

例えば、1980年ごろから訪れた“マンザイブーム”で大ブレークした「B&B」の島田洋七は80年当時30歳、「ザ・ぼんち」のぼんちおさむは28歳、「紳助・竜介」の島田紳助は27歳だった。今から考えると、かなりの若さで芸能界のトップに立っていることが分かる。

「理由は明らかです。芸人になるには、弟子入りしか方法がなかった時代に比べ、吉本興業のNSCなど養成所ができてから、芸人の数が飛躍的に多くなっています。その一方で、劇場に出られる芸人の数は30年前からほぼ変わっていない。テレビも、芸人さんの出しろが増えたとはいえ、芸人さんの数に対しては圧倒的に少ない。さらに、ビートたけしさんや明石家さんまさんらトップは依然トップのままですから、“イス”がなかなか空かない。ある程度の位置まで上るのに、とても時間がかかるんです」(民放局スタッフ)。

何年も前から売れていて、このタイミングで結婚に至った矢部や淳の例もあるが、ここ最近で“イス”をゲットした面々が多いことにも気づかされる。

後藤は島田紳助さんの引退などをきっかけに司会者のイスに座り、吉田はテレビで売れるにはルックスのよさも必要と言われ続けてきた慣習をぶち破り、本芸(漫才)でのし上がる“実力枠”をこじ開け、宇治原は京大卒という経歴を活かしてクイズ番組で活躍し、“賢い芸人”という新しいイスを作り出した。

大物芸人の結婚が影響した!?

また、ある大物芸人のシフトチェンジが、結婚する芸人を増やしたと見る向きもある。

「40歳前後の芸人さんが特に色濃く影響を受けている松本人志さんが結婚し、パパになったことも関係していると思います。芸人さんの間には、笑いを突き詰めるには、家庭人として安穏と暮らしていてはダメだと考える人もいましたが、松本さんが結婚し、今や“パパ芸人”としての顔も持つようになった。そのことが、広く芸人の意識に変化をもたらした部分もあるでしょうね」(前出の放送作家)。

結婚という新たなカードを手に入れた強力アラフォーメンバーが、2014年、どんな新ネタを展開していくのか、注目だ。

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。noteで「全てはラジオのために」(note.com/masaonakanishi)も執筆中。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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