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棋士と記者の二刀流・一力遼棋聖が絶好調

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
ネット中継で食レポをする一力遼棋聖=2022年10月、筆者撮影

一力遼棋聖が絶好調だ。井山裕太本因坊に挑戦している本因坊戦七番勝負での2連勝を含め、現在16連勝中と止まらない。一力棋聖は碁が強いだけでなく、なんでもできちゃう好青年。棋士の世界では奇特な存在だ。

棋士は個性が強い、強い棋士はさらに強烈、という印象がある。

酒に溺れ、本妻のほかに家庭を持ち、多額の借金を作った藤沢秀行名誉棋聖はさすがにほかに例を見ないが、歴代の名人を見ても際立つ個性の持ち主ばかりである。

最近の若者は真面目でしっかりしている人が多く、無頼派と呼ばれるような棋士はほぼ絶滅危惧種になったといえよう。

とはいえ、強烈な個性がなくなった訳ではない。

すごい一力遼棋聖

一力遼棋聖は、棋士と会社員(「河北新報」記者)の二刀流というだけでも異色の存在。

そして、棋士に珍しく(?!)「ちゃんと」している。そこが強烈な「個性」なのだ。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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