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井山裕太四冠は「魔王」になれるか 囲碁界ニックネーム考

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
名人を奪取し、記者会見に臨む井山裕太四冠=2020年10月14日、筆者撮影

小学校ではあだ名禁止令が出るような昨今ですが、囲碁界ではニックネームをつけたいという動きがずっと続いています。その昔は「カミソリ坂田」「宇宙流」「コンピュータ」など現在でも使われるものがあるのですが、最近はトライすれどもなかなか定着しません。

最近、紙面をにぎわせているのが、井山裕太四冠の「魔王」。浸透するのでしょうか。

お隣の将棋界は、「羽生マジック」やら「千駄ヶ谷の受け師」など、わかりやすいニックネームがたくさんあるようです。

囲碁界にも、坂田栄寿二十三世本因坊の「カミソリ坂田」、石田秀芳二十四世本因坊の「コンピュータ」、武宮正樹九段の「宇宙流」など大御所棋士にはあるのですが、最近活躍の棋士にはぴったりのものがありません

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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