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10年目27歳でレギュラーつかんだ外野手 今季初の3安打で打率トップ10入り<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
キム・インテ(写真:トゥサンベアーズ)

26日のKBOリーグは全5試合が18時30分開始のナイトゲームで行われた。

トゥサンベアーズ-NCダイノス(チャムシル)は8-4でトゥサンが勝利。トゥサンの先発ロバート・ストックが6回5安打1失点と好投し、3勝目(0敗)を挙げた。

打線では1番のキム・インテが今季初の3安打。2回にNCの先発ドリュー・ルチンスキーから、フルカウントでの低めのカーブをレフトに運ぶタイムリーヒット。4回にもルチンスキーから前進守備のショートの右を抜くセンターへのヒットで、二者を迎え入れて計3打点を記録した。

キム・インテはプロ10年目の27歳。外野の選手層が厚いチームの中で昨季初めてシーズン通して1軍に定着。今季はパク・コンウがNCへFA移籍したことでポジションが空き、レギュラーの座をつかんだ。強いリストを生かした打撃で、好機でも結果は残す左打者は、打率を3割3分8厘(リーグ8位)に上げた。

◇4月26日(火)の結果

・トゥサン 8 - 4 NC(チャムシル)

 勝:ストック

 敗:ルチンスキー

・KT 5 - 10 KIA(スウォン)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:パク シヨン

・ハンファ 5 - 2 キウム(テジョン)

 勝:キム ボムス

 敗:イ スンホ

・サムスン 7 - 4 LG(テグ)

 勝:ブキャナン

 敗:イ ジョンヨン

・ロッテ 1 - 8 SSG(プサン)

 勝:フォント

 敗:キム ジンウク

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「21歳代表で上沢からヒット」

キム・インテは2014年11月の第1回 IBAF 21Uワールドカップに韓国代表として参加。日本戦では2番ライトで出場し、日本の先発投手上沢直之(日本ハム)からライトにヒットを放った。この試合で日本の4番に座ったのは近藤健介(日本ハム)、5番は鈴木誠也(現カブス)だった。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

NC戦の8回裏、二塁打の3番ホセ・フェルナンデスの代走として出場。9回表、レフトの守備に入った。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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