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残り2試合でKTとサムスンが同率首位で並ぶ 史上初の「1位決定戦」実施可能性も<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ポストシーズンへの決意を表すKTナイン(写真:kt wiz/初報から差し替え)

28日の韓国KBOリーグはダブルヘッダー1カードを含む、5試合が行われました。

1位サムスンライオンズを0.5ゲーム差で追うKTウィズは、NCダイノスとのダブルヘッダーを1勝1分けで終えました。KTはこの結果により、成績をサムスンと同じ75勝58敗9分けとして同率首位で並びました。残り試合は2試合で両者の直接対決はありません。

もし全144試合が終了した時点で、KT、サムスンが同率1位の場合、ポストシーズン開始前日(10月31日)に「1位決定戦」が行われます(2020年に規定改正)。開催場所は直接対決で上回るサムスンの本拠地・テグとなります。2019年までの同率時順位は「直接対決の成績」、「勝ち数」、「得点数」、「前年度順位」の順で決定していました。

また首位と1.5ゲーム差の3位LGツインズはハンファイーグルス戦に引き分け。首位とのゲーム差は変わらず1.5で、残り2試合に連勝しKT、サムスンがともに2敗した場合、1位になる可能性を残しています。

1位 KT(残り2試合)

2勝0敗 → 77-58-9 .570

1勝1敗 → 76-59-9 .563

0勝2敗 → 75-60-9 .556

1位 サムスン(残り2試合)

2勝0敗 → 77-58-9 .570

1勝1敗 → 76-59-9 .563

0勝2敗 → 75-60-9 .556

3位 LG(残り2試合)

2勝0敗 → 73-57-14 .562

1勝1敗 → 72-58-14 .554

0勝2敗 → 71-59-14 .546

(いずれも引き分けのケースは除く)

◆「ポストシーズン日程発表。韓国シリーズは11/14から」

韓国野球委員会(KBO)はポストシーズンの日程を発表しました。公式戦全日程終了の翌々日、11月1日に4位と5位が対戦するワイルドカード決定戦でスタート。今季は準プレーオフ、プレーオフがいずれも3試合制に短縮され、11月14日から始まる韓国シリーズは、昨年同様に寒さの影響を受けないコチョクスカイドームで全試合が行われます。

⇒ 2021年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

SSGランダーズ戦の8回裏、キム・ジェファン選手に代わってレフトの守備に入りました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が5試合の結果です。

◇10月28日(木)の結果

・SSG 4 - 3 トゥサン(インチョン)

 勝:ソ ジンヨン

 敗:イ ヨンハ

・KT 1 - 1 NC(スウォン)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:

 敗:

・KT 5 - 2 NC(スウォン)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:クエバス

 敗:キム ジンソン

・ハンファ 1 - 1 LG(テジョン)

 勝:

 敗:

・ロッテ 3 - 5 KIA(プサン)

 勝:イム ギヨン

 敗:プランコ

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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