18安打11得点で韓国がコールド勝ち 準決勝に進出(監督・選手のコメントも)【東京五輪・野球】
2日の東京オリンピック(五輪)の野球で韓国はイスラエルと2度目の対戦。序盤からヒットを連ねた韓国打線は、7回に11-1と10点差をつけてコールド勝ちを収めた。
イ 0 0 0 0 1 0 0 1
韓 1 2 0 0 7 0 1x 11
(7回コールド)
韓国は1回裏に3番イ・ジョンフの犠牲フライで先制。2回には7番オ・ジファンが今大会2本目となる2ランをセンターバックスクリーンに叩き込み、序盤に3-0とした。韓国打線は3、4回にもチャンスを作るも得点には至らず、対するイスラエルは5回表に1点を挙げて韓国は2点差に迫られた。
しかし韓国打線は5回につながりを見せ、ヒット4本で5点を挙げ、極めつけは5番キム・ヒョンスの2号2ランでこの回7点目。10-1とリードを広げた。
キム・ヒョンスは7回裏にも2死からこの日3安打目となる二塁打で出塁し、途中から出場の6番キム・ヘソンのタイムリーで11点目。10点差がついて韓国が勝利を飾った。
韓国は前日のドミニカ共和国戦から変わった打順が機能。4番から2番に移ったカン・ベクホが4打数4安打2打点を記録し、3番から5番に座ったキム・ヒョンスが前夜の4安打に続きこの日も3安打の活躍を見せた。
投手陣は先発のキム・ミンウが好投。フォーク、チェンジアップが決まり、3回までランナーを許さず4回1/3を投げて2安打1失点に抑えた。また4番手のウォン・テインが得意のチェンジアップを生かして5人の打者から3つの三振を奪い、次の登板にも期待を持たせた。
以下、試合後の会見でのコメント
◇キム・ギョンムン監督
(リードしている5回途中に先発キム・ミンウを降板させたことについて)、キム・ミンウ投手には勝ち星をつけてあげられず申し訳ない。しかしチームの勝利を優先させた。次回そういう機会があればと思う。チームはきのうの逆転勝ちのムードがきょうの試合につながった。きょう勝つかどうかが今後のスケジュール上、大事な中で選手は初めてのデーゲームでもしっかりと準備をして対応してくれた。イスラエルは当初の分析よりも投手、守備が良かった。前の試合で投手がたくさん投げたことと、韓国の打者のゲーム感が上がってきたことで、前回の対戦よりも楽に勝てたのだと思う。
◇カン・ベクホ内野手(4安打2打点)
五輪出場は小さい時からの夢だった。その大会に4番で起用されて、プレッシャーというよりも自分の実力を見せてやりたいという気持ちが強かった。監督の気遣いで2番にしてくれて、キム・ヒョンス選手ら先輩たちが「プレッシャーは俺たちが背負うから」と言ってくれて気楽になった。きのうの夜遅くに試合が終わって、けさも起きた時は疲れていたけど、きのうの大事な試合に勝てたことを思うと疲れを感じずに臨めた。
◇キム・ミンウ投手(先発投手)
暑い中のゲームだったので早いテンポで投げようと意識したらいい結果が出た。イスラエルのバッターは積極的だと想定していたが、準備したプラン通りにゲームに臨めたことが良かった。
◇韓国先発オーダー
中 パク・ヘミン
指 カン・ベクホ
右 イ・ジョンフ
捕 ヤン・ウィジ
左 キム・ヒョンス
一 オ・ジェイル
遊 オ・ジファン
三 ホ・ギョンミン
二 ファン・ジェギュン
◇韓国バッテリー
投 キム・ミンウ、チェ・ウォンジュン、チョ・サンウ、ウォン・テイン
捕 ヤン・ウィジ
◇イスラエル先発オーダー
二 イアン・キンスラー
一 ダニエル・バレンシア
捕 リアン・ラバルンウェイ
中 ブレイク・ガイレン
指 ニコラス・リックルズ
三 タイラー・ケリー
右 ミッチェル・グラセル
左 ザカリー・ペンプラス
遊 スコット・ブルチャム
投 ジョセフ・ワグマン、アレクサンドル・カツ、ジェレミー・ブライク、ジョナサン・デマルト、シュロモ・リペッツ
韓国はこの日の勝利で4日19時に行われる準決勝への進出が決定。2日夜の日本-アメリカ合衆国の勝者との対戦となる。
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【この記事は、Yahoo!ニュース個人編集部とオーサーが内容に関して共同で企画し、オーサーが執筆したものです】