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22歳で一度は戦力外を経験した37歳 1試合2アーチで通算2000安打達成<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
2000安打を達成したチェ・ヒョンウ(写真:KIAタイガース/初報から差し替え)

20日の韓国KBOリーグは、全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のLGツインズ-KIAタイガースはKIAが6-3で勝利しました。

KIAは4番指名打者で出場のチェ・ヒョンウ選手がKBOリーグ史上12人目の通算2000安打を達成しています。

チェ・ヒョンウ選手は1回表にライトへ先制の2号2ランホームラン。この1打で2000安打に王手をかけると、チェ・ヒョンウ選手は5回表の3打席目、2死一塁で初回に続き、先発のチョン・チャンホン投手からライトスタンドへライナーで飛び込む3号2ランを放ち、この一打で大記録に到達しました。

KIAがここまでの14試合で記録したホームランは3本で、すべてチェ・ヒョンウ選手が放ったものです。

◆「戦力外、軍服務を経てスター選手に」

通算2000安打を達成したチェ・ヒョンウ選手はプロ20年目の37歳。2002年にチョンジュ(全州)高から捕手としてサムスンライオンズに入団しました。しかし4年目のシーズンを終えたところで戦力外となりました。

サムスン退団後、軍に入隊したチェ・ヒョンウ選手は警察野球団(現在は活動終了)で外野手としてプレー。2軍リーグ南部リーグで打率、本塁打の二冠王になるなど活躍し、サムスンに復帰入団を果たします。

2008年、再びサムスンのユニフォームに袖を通したチェ・ヒョンウ選手は、中心打者として活躍。2011年には初の3割30本100打点超えで、本塁打、打点のタイトルを獲得するなど、以後サムスンの4連覇に大きく貢献しました。

16年に首位打者と打点王に輝くと、17年にFAでKIAに移籍。その年、KIAは8年ぶりの優勝を果たしました。チェ・ヒョンウ選手は昨季も打率3割5分4厘、2度目の首位打者を獲得しています。

下半身が安定した打撃フォームで広角に打ち分ける、韓国を代表するスラッガーはこの日大記録を打ち立てました。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

サムスンとの2軍戦に2番センターで先発出場し、4打数1安打でした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇4月20日(火)の結果

・LG 3 - 6 KIA(チャムシル)

 勝:ブルックス

 敗:チョン チャンホン

・ハンファ 7 - 3 キウム(テジョン)

 勝:キンガム

 敗:キム ジョンイン

・サムスン 7 - 10 SSG(テグ)

 勝:ムン スンウォン

 敗:イ スンミン

・ロッテ 10 - 5 トゥサン(プサン)

 勝:ノ ギョンウン

 敗:イ ヨンハ

・NC 2 - 5 KT(チャンウォン)

 勝:ペ ジェソン

 敗:パーソンズ

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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