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元千葉ロッテ・金泰均が男泣きの引退会見 冒頭の2分35秒間涙で言葉出ず<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
引退会見で目頭を押さえるキム・テギュン(写真:ハンファイーグルス)

22日の韓国KBOリーグは3試合がナイトゲームで行われました。

2~5位の4チームが1.5ゲーム差で争う中での、3位KTウィズと5位トゥサンベアーズの対戦は17-5でKTが大勝。KTの球団創設(1軍参入)6年目で初のポストシーズン進出が決まり、2位LGツインズとのゲーム差を0.5に縮めました。

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

またSKワイバーンズ-ロッテジャイアンツ(インチョン)ではロッテが6回表に、イ・デホ、イ・ビョンギュ、アン・チホン、ハン・ドンヒ選手の4人がリーグタイとなる4者連続ホームランを記録しました。試合はSKがサヨナラ勝ちしています。

◆「キム・テギュン、涙の引退会見」

21日に引退発表したハンファイーグルスのキム・テギュン選手(金泰均、元千葉ロッテ)が会見を行いました。

キム・テギュン選手は会見の冒頭、挨拶した直後から涙で言葉が出ず、2分半程経過したところで、感謝の言葉をしぼり出しました。

(映像:Eagles TV)

8月に2軍落ちした時に若手選手を見て、引退を決意したというキム・テギュン選手は、20年間の現役生活を振り返り、「記録は意識しなかったものの、300本塁打、2000安打、1000打点、そして注目された連続出塁記録(86試合)を残したことは満足している」と話しました。

8月15日の出場が現役最後となってしまったことについて、「全ての選手は始まりも終わりも重要だ。イ・スンヨプ、パク・ヨンテク先輩のようにいい終わり方を夢見たし期待もしたが、これがいまチームの状況を見て自分ができるベストの決断だと思う」と思いを口にしました。

(関連記事:「史上最大の下剋上」に貢献した元千葉ロッテ・金泰均 38歳での現役引退を決断

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

KT戦の9回表、1番チョン・スビン選手に代わってセンターの守備に。9回裏無死一塁で打順が回り、初球を打ってレフトフライでした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が3試合の結果です。

◇10月22日(木)の結果

・トゥサン 5- 17 KT(チャムシル)

 勝:チョ ヒョンウ

 敗:イ スンジン

・SK 9- 8 ロッテ(インチョン)

 勝:ソ ジンヨン

 敗:キム ウォンジュン

・ハンファ 4- 10 KIA(テジョン)

 勝:ギャニオン

 敗:チャン ミンジェ

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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