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最下位のハンファ、LG戦9連敗でストップ 今季10度目の対戦で初勝利<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
7回無失点でLG戦の連敗を止めたチャン・シファン(写真:ハンファイーグルス)

31日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のLGツインズ-ハンファイーグルスは投手戦に。LGの先発ケイシー・ケリー投手は7回を投げて8安打を許すも、2回の犠牲フライの1点に抑えるピッチング。

一方、ハンファの先発チャン・シファン投手も7回を投げ、与えたヒットは4回の二塁打1本のみ。LG打線から8つの三振を奪い、無失点でマウンドを降りました。

ハンファは1-0で迎えた9回表、内野ゴロの間に1点を挙げて貴重な追加点。2-0として9回裏の守りを迎えます。

ハンファのマウンドは8回から登板の2番手チョン・ウラム投手。LGは1死から2番オ・ジファン選手がライトへの二塁打で出塁すると、3番チェ・ウンソン選手のセンター前ヒットで生還し、再び1点差としました。

ここでLGは4番キム・ヒョンス選手。この場面で一塁走者が暴投で二塁に進み、同点のランナーが得点圏に進みます。

そしてフルカウントとなった7球目。ここでキム・ヒョンス選手の打球は右方向への痛烈なライナーに。それをファーストのキム・テギュン選手がつかみ二塁へ送球し、飛び出した二塁走者がタッチアウト。ダブルプレーとなってハンファが2-1で逃げ切りました。

ハンファは今季LG戦に9連敗していましたが、10試合目で初勝利。LGの連勝は4でストップです。

ハンファの先発チャン・シファン投手は今季3勝目(6敗)を挙げています。

◆「手拍子応援が定着」

様々な制約の中、26日から観客を入れて試合が行われています。各球場、ホーム側の応援歌がスピーカーから流されていますが、ファンは声を発することなく、振りつけや手拍子のみで応援。そのスタイルが徐々に定着しているようです。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

出場機会はありませんでした。試合は7-10でNCダイノスに逆転負けしています。トゥサンベアーズは4連敗で2位から3位に後退です。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇7月31日(金)の結果

・LG 1- 2 ハンファ(チャムシル)

 勝:チャン シファン

 敗:ケリー

・KT 11- 1 SK(スウォン)

 勝:チョン ユス

 敗:ムン スンウォン

・サムスン 3- 10 キウム(テグ)

 勝:ハン ヒョンヒ

 敗:ライブリー

・ロッテ 2- 3 KIA(プサン)

 勝:ブルックス

 敗:ストレイリー

・NC 10- 7 トゥサン(チャンウォン)

 勝:イム ジョンホ

 敗:ハム ドクチュ

 

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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