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投げたら負けないアルカンタラ 自身9連勝でトップタイの9勝目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
リーグトップタイの9勝目のアルカンタラ(写真:トゥサンベアーズ)

15日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のトゥサンベアーズ-SKワイバーンズ戦。トゥサンの先発ラウル・アルカンタラ投手は3回表に2点を先制されるも、4回裏に味方が3連打などで2-2の同点にしました。

トゥサンは5回裏の先頭打者、1番のパク・コンウ選手がセンターバックスクリーンの左に6号ソロアーチを放って3-2として勝ち越しに成功。さらにトゥサンはこの回、2点を追加、6回にも2点を挙げてアルカンタラ投手を援護しました。

アルカンタラ投手は6回104球を投げて被安打8、6つの三振を奪ってSK打線を2点に抑える好投。最速154キロのストレートを中心にストライクを先行させ、この日はこれまでに比べてスライダーよりもフォークを多投し、空振りを誘いました。

試合は7-2でトゥサンが勝利しています。

今季13試合目の登板のアルカンタラ投手は9勝目で開幕戦で敗れて以後、自身9連勝。この日NCダイノス戦に先発し、9勝目を挙げたエリック・ヨキッシュ投手(キウム)とリーグトップの座に並んでいます。

◆「勝ち星を重ね続ける、トゥサンの外国人投手」

アルカンタラ投手は昨季KTウィズでプレーし、今季がKBOリーグ2年目。昨季の11勝を上回りそうな好成績をここまで残しています。

トゥサンは昨季まで在籍したジョシュ・リンドブロム投手が19年に20勝で最多勝、18年にはセス・フランコフ投手が18勝でリーグトップと、毎年外国人投手が多くの勝ち星を重ねているチームです。アルカンタラ投手もそれに続きそうな活躍を見せています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

8回表、4番キム・ジェファン選手に代わってレフトの守備に入りました。その裏、2死一、三塁で打順が回り、カウント1-2からの4球目、高めのスライダーに空振り三振でした。試合は上記の通りSKに勝利しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇7月15日(水)の結果

・トゥサン 7- 2 SK(チャムシル)

 勝:アルカンタラ

 敗:ピント

・キウム 7- 4 NC(コチョク)

 勝:ヨキッシュ

 敗:イム ジョンホ

・KT 3- 7 ハンファ(スウォン)

 勝:キム ボムス

 敗:キム ミンス

・サムスン 2- 5 KIA(テグ)

 勝:パクチ ュンピョ

 敗:オ スンファン

・ロッテ 3- 9 LG(プサン)

 勝:ウィルソン

 敗:サンプソン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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