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吉田正尚(オリックス)を愛する32歳 同点2ランと決勝タイムリーの活躍<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
同点2ランを放ったチェ・ジュファン(写真:トゥサンベアーズ)

18日の韓国KBOリーグはKIAタイガース-NCダイノスが雨で中止となり、4試合がナイトゲームで行われました。

チャムシル球場のトゥサンベアーズ-サムスンライオンズは7-3でトゥサンが勝利。トゥサンは連敗を4で止めました。サムスンの連勝も3でストップです。

この試合、3番のチェ・ジュファン選手のバットがチームを勝利に導きました。トゥサンが1-3で2点を追う5回裏、2死三塁でチェ・ジュファン選手はサムスンの先発左腕、ホ・ユンドン投手の高めの直球を、右中間スタンドへ8号2ランホームラン。同点に成功しました。

7回には1死一、三塁でサムスンの5番手キム・ユンス投手からセンター前ヒット。この一打でトゥサンは4-3と勝ち越しし、チェ・ジュファン選手は同点弾と決勝打となる計3打点を挙げる活躍を見せました。

◆「6つ年下のマッチョに憧れる32歳」

チェ・ジュファン選手は、6つ年下の吉田正尚選手(オリックス)のフルスイングを理想とする32歳。昨季は体重を増やしてパワーアップを図りましたが、故障もあって今年は8kg減量。攻守にシャープな動きを目指しながら、理想を追い求めています(プロフィール上は数年変化なく73kgも、実際は85kg)。

「オフに大阪に遊びに行った時に、京セラドームで吉田(正尚)のTシャツを買ってきた!」と無邪気に話す、愛すべきキャラクターです。

(関連記事:理想はギータとマッチョマンのフルスイング 遅咲きの30歳が迎える春季キャンプ

◆「SKとハンファで1対1のトレード」

SKのノ・スグァン外野手とハンファのイ・テヤン投手の1対1のトレードが発表になりました。リリーフ投手を求めるSKが、チームの1番打者をカードに成立したものです。

ノ・スグァン選手は入団当時のチームへの復帰。イ・テヤン投手は18年からリリーフに転向し、2年続けて55試合以上に登板しています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

LGツインズとの2軍戦に3番センターで先発出場し、4打数無安打1四球でした。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が4試合の結果です。

◇6月18日(木)の結果

・トゥサン 7- 3 サムスン(チャムシル)

 勝:ユ ヒグァン

 敗:クォン オジュン

・キウム 3- 2 ロッテ(コチョク)

 勝:ムン ソンヒョン

 敗:オ ヒョンテク

・SK 3- 5 KT(インチョン)

 勝:デスパイネ

 敗:パク チョンフン

・ハンファ 7- 9 LG(テジョン)

 勝:ウィルソン

 敗:イ ヒョンホ

・KIA 中 止 NC(クァンジュ)

 勝:

 敗:

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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