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父は元監督、兄が他チーム投手の31歳一塁手 決勝弾含む4安打5打点の大爆発<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ユ・ミンサン(写真:KIAタイガース)

6月2日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

クァンジュKIAチャンピオンズフィールドのKIAタイガース-ロッテジャイアンツは、KIAが7-2で逆転勝ち。KIAは1-2で迎えた6回裏無死二、三塁で、6番ユ・ミンサン選手が右中間に放った1号3ランが決勝打になりました。

この日のユ・ミンサン選手は2、4回と先頭打者として打席に入り、2回はレフトへ、4回はライトへヒット。6回の逆転弾を挟み、7回には2死満塁でレフトへ2点タイムリーと左右に打ち分けて、この日4打数4安打、5打点を記録しました。

ユ・ミンサン選手は大卒9年目、31歳の内野手。これまでシーズン通してレギュラーを手にしたことはありませんが、柔らかな打撃と長打力を武器に、主力選手の欠場時にチャンスを得てきました。

今季は一塁手のキム・ジュチャン選手の故障で機会が巡り、ここまで53打数20安打、打率3割7分7厘。12打点を残しています。トゥサン、KT、そして3球団目となったKIAでの今季が3シーズン目、自己最高の成績を目指します。

◆「野球一家の次男は兄との対戦も」

ユ・ミンサン選手の父は、ハンファイーグルスの元監督で昨年まで警察野球団で指揮をとったユ・スンアンさん。3つ年上の兄はKTウィズのユ・ウォンサン投手です。ユ・ウォンサン投手はこの日、トゥサンベアーズ戦で5番手投手として今季4度目のマウンドに上がっています。

この兄弟は先月26日に一軍で初対戦し、結果はショートフライでお兄さんに軍配が上がりました。KBOリーグの兄弟の投打対決は史上2度目とのことです。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

8回裏、4番キム・ジェファン選手に代わって、レフトの守備に入りました。試合は11-8でトゥサンベアーズがKTウィズに勝利しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇6月2日(火)の結果

・LG 0- 2 サムスン(チャムシル)

 勝:ウォン テイン

 敗:イ ミンホ

・KT 8- 11 トゥサン(スウォン)

 勝:ユ ヒグァン

 敗:デスパイネ

・ハンファ 3- 15 キウム(テジョン)

 勝:ハン ヒョンヒ

 敗:キム イファン

・KIA 7- 2 ロッテ(クァンジュ)

 勝:イム ギヨン

 敗:パク セウン

・NC 2- 8 SK(チャンウォン)

 勝:ムン スンウォン

 敗:イ ジェハク

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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