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元ヤクルト・ブキャナン3勝目 ハリボテ応援を背に受けてチームは4連勝<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
3勝目のブキャナンとスタンドに登場の「エアアバター」(写真:サムスンライオンズ)

30日の韓国KBOリーグは1試合が14時開始のデーゲーム、4試合が17時開始のナイトゲームで行われました。

テグサムスンライオンズパークのサムスンライオンズ-NCダイノスは、サムスンが9-1で勝利。サムスンの先発デービッド・ブキャナン投手が3勝目(2敗)を挙げています。

この日のブキャナン投手はナックルカーブを多投。安定したコントロールを見せ、NC打線から凡打の山を築きました。7回105球を投げて被安打3、奪った三振は3つ。失点1に抑えています。サムスンは4連勝です。

野手では5番一塁のタイラー・サラディノ選手が3安打3打点。守備でもブキャナン投手を助けました。またブキャナン投手とバッテリーを組んだカン・ミンホ捕手が3、4号と2本のソロアーチを放っています。

この日のテグサムスンライオンズパークのホーム三塁側応援席には、「エアアバター」という空気で膨らませた人形が登場。男女様々なキャラクターの60体がプレーを見つめました。

グラウンドを見つめるエアアバター(写真:サムスンライオンズ)
グラウンドを見つめるエアアバター(写真:サムスンライオンズ)

サムスン球団によると明日のゲームでも設置し、反応が良ければ今後も続けるとのことです。無観客による公式戦が続く中、どの球団もオンライン応援や、スタンドにファンの顔写真設置、ぬいぐるみを球団に託して観客席に置いてもらう「身代わり応援」など、趣向を凝らしています。

チアリーダーと音楽に使った応援は通常通り。ファンはオンラインで応援に参加している(写真:サムスンライオンズ)
チアリーダーと音楽に使った応援は通常通り。ファンはオンラインで応援に参加している(写真:サムスンライオンズ)

◆「キウムの新助っ人打者、放出第1号に」

キウムヒーローズは30日、今季新加入のテイラー・モッター内野手をウエーバー公示申請したと発表しました。モッター内野手は10試合に出場し打率1割1分4厘、1本塁打、3打点。

降格したファームでは4試合連続アーチを記録するも、再昇格した一軍では結果を残すことができませんでした。モッター内野手は韓国に入国した夫人の2週間の隔離期間が経過し、一緒に過ごせるようになるも帰国の途につきます。

キウムは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、海外での選手調査が難しいことから、代替の外国人打者については既存のデータとネットワークを活用して模索するとしています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

3-3で迎えた8回表、4番キム・ジェファン選手に代わってレフトの守備に入りました。その裏、2死一、三塁で打順が回りましたが、キム・インテ選手が代打起用され退いています。

試合は延長11回裏、トゥサンベアーズが5-4でロッテジャイアンツにサヨナラ勝ちしました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇5月30日(土)の結果

・トゥサン 5- 4 ロッテ(チャムシル)

 勝:クォン ヒョク

 敗:ソン スンジュン

・キウム 14- 3 KT(コチョク)

 勝:チェ ウォンテ

 敗:クエバス

・SK 9- 3 ハンファ(インチョン)

 勝:ピント

 敗:チャン シファン

・サムソン 9- 1 NC(テグ)

 勝:ブキャナン

 敗:ライト

・KIA 10- 6 LG(クァンジュ)

 勝:イ ミンウ

 敗:イム チャンギュ

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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