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7年目で初レギュラーのKTの外野手が12試合連続安打 走攻守で躍動<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ペ・ジョンデ(写真:kt wiz)

27日の韓国KBOリーグは全5試合がナイトゲームで行われました。

スウォンKTウィズパークのKTウィズ-KIAタイガースは5-0でKTが勝利。KTの7番ペ・ジョンデ選手は二塁打2本を含む、4打数3安打1打点と活躍。5月14日から続く、自身の連続試合安打を12に伸ばしました。

プロ7年目、24歳のペ・ジョンデ選手は昨年まで、主に守備固めで起用される外野手でした。しかし今年は打力がアップ。ここまで全19試合にセンターで先発出場し、打率3割8分5厘(リーグ4位タイ)を記録しています。

俊足が特徴のペ・ジョンデ選手は広い守備範囲を誇り、走塁でも能力を発揮。この日は3-0で迎えた7回裏1死、三塁走者のペ・ジョンデ選手は前進守備のショートへのゴロでホームに突入。完全にアウトのタイミングでしたが、捕手のミットをわずかにかわす、絶妙なヘッドスライディングで貴重な追加点を生み出しました。

強力なメンバーが揃うKT外野陣の中で、ポジションを自分のものにしたペ・ジョンデ選手。この日今季13打点目を挙げて、昨年までの6シーズン(兵役期間2シーズンを含む)で挙げた打点を上回っています。

◆「身長165cmのリトルファイター、通算1000安打達成」

KIAのキム・ソンビン内野手がKT戦の8回表、オドリサメル・デスパイネ投手からライト前ヒットを放って、KBOリーグ97人目の通算1000安打を達成しました。

プロ13年目、30歳のキム・ソンビン選手は高卒1年目から遊撃手として活躍。身長165cm体重77kgの小柄なファイターは、2017年に打率3割7分で首位打者を獲得しました。

ポジションがセカンドに移るという変化を迎えた今年、キム・ソンビン選手はここまで3割5分5厘という高打率をマークしています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

8回表の守備から4番キム・ジェファン選手に代わってレフトに入りました。試合はトゥサンベアーズが4-2でSKワイバーンズに勝利しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。

◇5月27日(水)の結果

・トゥサン 4- 2 SK(チャムシル)

 勝:ユ ヒグァン

 敗:ムン スンウォン

・KT 5- 0 KIA(スウォン)

 勝:デスパイネ

 敗:イム ギヨン

・ハンファ 4- 15 LG(テジョン)

 勝:チョン チャンホン

 敗:チャン ミンジェ

・ロッテ 1- 11 サムスン(プサン)

 勝:ウォン テイン

 敗:パク セウン

・NC 10- 3 キウム(チャンウォン)

 勝:イ ジェハク

 敗:ハン ヒョンヒ

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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