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ブキャナン(元ヤクルト)7回無失点で2勝目 チームの連敗を3で止める<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サンデーユニフォームで好投した元ヤクルトのブキャナン(写真:サムスンライオンズ)

24日の韓国KBOリーグは全5試合が14時開始のデーゲームで行われました。

テグサムスンライオンズパークのサムスンライオンズ-トゥサンベアーズは、サムスンの先発マウンドにデービッド・ブキャナン投手(元ヤクルト)が上がりました。今季4度目の先発登板です。

ブキャナン投手は4回まで毎回先頭打者にヒットを許し、7回まで9安打を喫するも、3つの併殺打などで後続を抑え、ピンチを切り抜けていきました。

カーブでカウントを稼ぎ、ゲーム終盤まで球威が落ちなかった直球と、チェンジアップを決め球に凡打を誘ったブキャナン投手。この日のカン・ミンホ捕手の引き出し豊富なリードも好投につながりました。

ブキャナン投手は前回登板のLG戦では、左打者相手に苦戦し5回10安打10失点。しかしこの日は、球審の左打者の外角に広いストライクゾーンも味方につけました。

7回105球を投げて無失点。トゥサン打線から三振5つを奪い、無四球ピッチングのブキャナン投手は今季2勝目(2敗)を挙げました。サムスンは13-0で大勝し連敗を3で止めています。

他球場ではLGツインズ-KTウィズ(チャムシル)で、ロベルト・ラモス選手(LG)が7号逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち、LGが9-7で勝利しています。

◆「バリエーションに富んだユニフォーム」

日曜日のホームゲームを戦ったサムスンは、サンデーユニフォームを着用。韓国では日本で一般的になる前から、サードユニフォームやサンデーユニフォーム、また以前採用していたデザインの復刻、夏限定ものや地域名をアピールしたデザインなど、様々なユニフォームを取り入れています。

この日のサムスンのサンデーユニフォームは、紺色をベースに赤いラインが入ったもの。これはかつて王者として一時代を築いたサムスンの「王家の再建」をコンセプトに、英国の最高勲章である「ガーター勲章」をモチーフにしてデザインされたそうです。

この日はトゥサンとの対戦でしたがどちらも上着が紺色で、遠目には同じように見えてしまいますね。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

8回裏の途中から1番パク・コンウ選手に代わってライトの守備に入りました。試合は上記の通りトゥサンはサムスンに敗れています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全5試合の結果です。25日は試合がありません。

◇5月24日(日)の結果

・LG 9- 7 KT(チャムシル)

 勝:イ サンギュ

 敗:キム ミンス

・SK 4- 3 KIA(インチョン)

 勝:チョン ヨンイル

 敗:コ ヨンチャン

・サムスン 13- 0 トゥサン(テグ)

 勝:ブキャナン

 敗:イ ヨンハ

・ロッテ 2- 0 キウム(プサン)

 勝:ソ ジュンウォン

 敗:チェ ウォンテ

・NC 10- 5 ハンファ(チャンウォン)

 勝:ライト

 敗:キム ボムス

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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