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ロッテがお騒がせ右腕の復活投で勝利 イ・デホが決勝打を放つ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
ノ・ギョンウン(写真:ロッテジャイアンツ)

16日の韓国KBOリーグはLGツインズ-キウムヒーローズのダブルヘッダーを含む、全6試合が行われました。

ハンファ生命イーグルスパークで14時から行われたハンファイーグルス-ロッテジャイアンツは5-1でロッテが勝利。ロッテの先発ノ・ギョンウン投手がハンファ打線に対し、多彩な変化球を使っての老練なピッチングを見せました。6回を投げて8安打1失点で今季初勝利を挙げています。

ノ・ギョンウン投手は2012年には12勝を挙げ、翌13年のWBCで代表入りの経験もある右腕。しかし4年前には突然の引退宣言、その後復帰し、昨年はFA契約がまとまらないまま、1年間所属チームなく過ごすなど、何かと話題を振りまいてきました。今季2試合目の登板となったこの日の投球は、復活を予感させる好投でした。

◆「好調イ・デホの技ありの決勝打」

この試合のロッテの決勝点は1-1で迎えた5回表、2死二塁での4番イ・デホ選手の二塁打。ハンファの先発ワーウィック・サーポルト投手が投じた、2ストライクからの低めのチェンジアップをライト線へ運ぶ、技ありの一打でした。

イ・デホ選手は開幕から10試合を終えたここまで、打率3割9分5厘と好調です。

<きょうのアン・グォンス(安田権守)>

5回表無死一塁の場面で1番パク・コンウ選手のところで代打で出場。KIAの先発ヤン・ヒョンジョン投手に対し、1ボールからの2球目をピッチャー返し。センターに抜けるかという打球をショートが好捕し、一塁走者が二塁で封殺となりました。その裏そのままライトの守備に入りました。

7回表2死の2打席目は三塁ゴロ、9回表1死一、二塁ではセンターフライでした。この日も守備では俊足を生かした好守を見せています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全6試合の結果です。

5月16日(土)の結果

・LG 3- 1 キウム(チャムシル)

<ダブルヘッダー1試合目>

 勝:ケリー

 敗:ブリガム

・LG 5- 3 キウム(チャムシル)

<ダブルヘッダー2試合目>

 勝:ヨ ゴンウク

 敗:ヤン ヒョン

・SK 1- 2 NC インチョン

 勝:ペ ジェファン

 敗:キム ジュオン

・KT 10- 4 サムスン(スウォン)

 勝:キム ミン

 敗:ユン ソンファン

・ハンファ 1- 5 ロッテ(テジョン)

 勝:ノ ギョンウン

 敗:サーポルト

・KIA 13- 4 トゥサン(クァンジュ)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:イ ヨンチャン

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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