【プレミア12】日韓戦を前に、韓国代表28選手にキャッチコピーをつけてみた
野球は試合時間の多くをボールが動いていない、「間」が占める。また攻守が明確に入れ替わり、団体競技にもかかわらず投手と打者の1対1の対決が繰り返される珍しいスポーツだ。
そのため一方のチーム(応援しているチーム)だけではなく、対戦している相手チームの選手のことを知っているとより楽しく見ることができる。
そこで今回は野球日本代表侍ジャパンとの対戦を控えるも、多くの人に馴染みがないであろう韓国代表の全28選手にキャッチコピーをつけてみた。テレビや現地で日韓戦を見る時の少しでもお役に立てばと思う。
ちなみに筆者はこの十数年、日本と韓国のトップチームとアンダー世代が出場する国際大会の地上波、BS中継において、韓国代表の選手紹介資料を作成している。今回はそれらで用いられるよりも少し親しみを感じられるようなものにした(表記は背番号、氏名、漢字名、チーム名、投打の順)。
・投手
11 チョ サンウ チョ尚佑(キウム)右右 「あふれる後ろ髪、飛び出す剛速球」
19 コ ウソク 高祐錫(LG)右右 「目指せオ・スンファン二世」
21 ハ ジェフン 河財勲(SK)右右 「ヤクルトでは外野手 投手で開花の速球派」
23 チャ ウチャン 車雨燦(LG)左左 「ロングリリーフOKの元奪三振王」
29 キム グァンヒョン 金廣鉉(SK)左左 「躍動する日本キラーのサウスポー」
33 イ スンホ 李承鎬(キウム)左左 「制球力で勝負 追加招集の若き左腕」
35 ムン ギョンチャン 文京贊(KIA)右右 「今年抑えで花開いた速球派」
41 イ ヨンハ 李映河(トゥサン)右右 「長身からの速球とフォークで魅せる」
45 イ ヨンチャン 李庸燦(トゥサン)右右 「いつでも登板可能なフォークボーラー」
46 ウォン ジョンヒョン 元鐘玄(NC)右右 「大腸がんを克服したスリークウォーター」
50 パク チョンフン 朴鐘勲(SK)右右 「対中南米チームの刺客を担う下手投げ」
54 ヤン ヒョンジョン 梁ヒョン種(KIA)左左 「No.1左腕 美白にこだわるメガネ男子」
61 ハム ドクチュ 咸徳柱(トゥサン)左左 「力感あるフォームのチェンジアップ左腕」
韓国の選手にはキャンプや屋外での試合の時、日焼け止めをたくさん塗る選手が多く、その理由として「皮膚がんが心配」という声が聞かれる。
中でも日本戦での先発が予想されるヤン・ヒョンジョンは、日焼け止めの厚塗りを「自身のトレードマーク」と話すほど「美白」にこだわっている。
またプロ入り当時はメガネ、現在はゴーグルをかけているが、視力回復手術を受けているためゴーグルは実用というより、自身の象徴として着用している。
続いて野手15名。
・捕手
10 パク セヒョク 朴世ヒョク(トゥサン)右左 「阿部慎之助門下生の次世代捕手」
25 ヤン ウィジ 梁義智(NC)右右 「柔らかな打撃と安定のリードは球界一」
・内野手
2 パク ミンウ 朴ミン宇(NC)右左 「巧打と積極走塁が魅力の二塁手」
7 キム サンス 金相竪(サムソン)右右 「代表チームのマルチプレーヤー」
12 ファン ジェギュン 黄載鈞(KT)右右 「メジャー帰りの強打者」
13 ホ ギョンミン 許敬民(トゥサン)右右 「執念のプレーを見せる三塁手」
14 チェ ジョン 崔廷(SK)右右 「通算死球1位 強く踏み込む長距離砲」
16 キム ハソン 金ハソン(キウム)右右 「走攻守にアグレッシブな遊撃手」
52 パク ピョンホ 朴炳鎬(キウム)右右 「韓国が誇る驚異の一発男」
・外野手
3 ミン ビョンホン 閔炳憲(ロッテ)右右 「クラウチング打法で見せるしぶとい打撃」
17 カン ベクホ 姜白虎(KT)右左 「高校時代は二刀流 飛距離は代表No.1」
22 キム ヒョンス 金賢洙(LG)右左 「前回大会MVPのヒットマシーン」
32 キム ジェファン 金宰煥(トゥサン)右左 「小顔でマッチョなホームラン打者」
37 パク コンウ 朴健祐(トゥサン)右右 「堅実な打撃に広い守備範囲」
51 イ ジョンフ 李政厚(キウム)右左 「名古屋で生まれた韓国のイチローの息子」
※選手名は大会での登録名と表記ゆれがあります
控え捕手のパク・セヒョクは今年初め、念願かなって巨人・阿部慎之助選手(当時)の自主トレに参加。以後、LINEでアドバイスをもらうなどした。
チームの正捕手として初めて1シーズンを過ごしたパク・セヒョクは、「阿部さんからは“守っている他の選手はみんなお前を見ている。点差が開いていてもどこか痛くても明るくしていろ”と言われた。今季はその教えを守ろうと思った1年だった」と振り返った。
パク・セヒョクは現役を引退した阿部慎之助2軍監督から「これからも遠慮なく連絡してこい」と言われたという。
日本と韓国の対戦は16日19時に東京ドームで行われ、両チームが1、2位となると翌17日には決勝戦で再び対戦する。
(関連項目)プレミア12 日程と結果 韓国代表選手一覧