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20歳の外野手カン・ベクホ、最終戦で「二刀流」 最速149キロで1回無失点<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
初登板のカン・ベクホとスコアボード表示(写真:kt wiz、ストライク・ゾーン)

29日の韓国KBOリーグは4試合がデーゲームで行われました。

スウォンKTウィズパークで行われたKTウィズ対サムスンライオンズは共に今季144試合目の最終戦。

この試合でKTは3本のアーチを放って7-0で快勝し、今季の成績を71勝71敗2引き分けとしました。KTは球団創設5年目で初の勝率5割。6位でシーズンを終えました。

KTはこの日、3番ライトで先発出場のカン・ベクホ選手が7回表、サムスンの8番から始まる攻撃で4番手投手としてプロ初登板。高卒2年目のカン・ベクホ選手は高校時代、投手と捕手の二刀流として活躍したため、この日は最終戦のファンサービスの一環としてマウンドに上がりました。

カン・ベクホ投手は先頭打者をバックの好捕でショートライナーに打ち取ると、四球一つを与えた後、ショートフライ、ファーストゴロに抑えて1回を無安打無失点。投じた14球はすべてストレートで最速は149キロを記録しました。

昨季の新人王のカン・ベクホ選手は今季116試合に出場し、現在リーグ5位の打率3割3分6厘をマーク。13本塁打、65打点を記録し、20歳ながら3番打者に定着し、チームの顔として活躍しています。

◆「同率1位の両チームは共に勝利」

同率1位で並ぶSKワイバーンズとトゥサンベアーズはどちらも勝って、同率1位を守りました。残り試合は両チームとも1試合です。

全日程を終えても両者同率の場合、直接対決を9勝7敗で勝ち越してトゥサンが1位となります。

またキウムヒーローズの3位が確定し、順位が決まっていないのは1、2位のみです。

以下が4試合の結果です。

◇9月29日(日)の結果

・LG 0- 3 トゥサン(チャムシル)

 勝:イ ヨンハ

 敗:イ ウチャン

・KT 7- 0 サムスン(スウォン)

 勝:キム ミンス

 敗:ユン ソンファン

・ハンファ 0- 2 SK(テジョン)

 勝:サンチェス

 敗:キム ジンヨン

・ロッテ 1- 4 キウム(プサン)

 勝:ブリガム

 敗:ソ ジュンウォン

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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