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首位を争うSKとトゥサン、助っ人右腕がともに10勝一番乗り<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サンチェスとリンドブロム(写真:SKワイバーンズ、トゥサンベアーズ)

14日の韓国KBOリーグはプサンサジク球場のロッテジャイアンツ対KIAタイガースが雨天中止となり、その他の4試合が行われました。

首位のSKワイバーンズはNCダイノスに対し7-3で勝利。2位のトゥサンベアーズは3位のLGツインズに7-4で勝って、首位SKと2位トゥサンのゲーム差は2のままです。

このSK、トゥサンの両チーム、どちらも先発の外国人投手が勝利し、ともに今季10勝目を挙げています。

SKのアンヘル・サンチェス投手は1-0で迎えた4回表、NCに2点を喫し逆転され、なおも2死二、三塁となるもピンチを切り抜けました。すると5回裏に味方打線が4点を挙げて逆転。5回2失点で勝ち投手になっています。

一方、トゥサンのジョシュ・リンドブロム投手は6回1失点。与えた1点は味方の守備のミスが絡んだもので自責点は0。8つの三振を奪いました。

両投手の今季の成績ですが、サンチェス投手は150キロを超える速球と縦の変化球を武器に14試合10勝2敗、防御率1.87(2位)。

リンドブロム投手は安定したコントロールで、リーグ2位の92個の三振を奪い、15試合10勝1敗、防御率2.02(4位)です。

◆「10勝一番乗りは7年続けて外国人投手」

この日同時に10勝に到達したサンチェス投手(SK)とリンドブロム投手(トゥサン)ですが、チームの試合数ではSKが69試合目でトゥサンより1試合少なく、サンチェス投手が先着です。

2013年以降、10勝1番乗りはすべて外国人投手。その7年間でチーム試合数が一番少ないのが17年のヘクター・ノエシ投手(KIA)の63試合。

日付が最も早いのも同年で今年と同じ6月14日でした。ヘクター投手はその年20勝を挙げて、ヤン・ヒョンジョン投手と最多勝を分け合い、チームは優勝しています。

以下が全5試合の結果です。

◇6月14日(金)の結果

・トゥサン 7- 4 LG(チャムシル)

 勝:リンドブロム

 敗:ケリー

・キウム 8- 7 ハンファ(コチョク)

 勝:ユン ヨンサム

 敗:イ テヤン

・SK 7- 3 NC(インチョン)

 勝:サンチェス

 敗:パク チンウ

・サムスン 7- 4 KT(テグ)

 勝:ユン ソンファン

 敗:ペ ジェソン

・ロッテ 中 止 KIA(プサン)

 勝:

 敗:

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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