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KIA 打率1割台のヘーゼルベーカーに代わってタッカー兄を獲得へ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
KIAが獲得作業を進めているプレストン・タッカー外野手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

KIAタイガースは10日、ジェレミー・ヘーゼルベーカー外野手(31)のウエーバー公示手続きを韓国野球委員会(KBO)に行ったと発表。代替の外国人選手としてプレストン・タッカー外野手(32)との契約を進めていると伝えました。

今季KIA入りしたヘーゼルベーカー外野手は主に2番センターとして11試合に出場し、打率1割4分6厘、2本塁打、5打点。開幕から約2週間が経過した4月5日に登録抹消となり、以後2軍でプレーしていました。2軍での成績は18試合で打率2割3分8厘、2本塁打、6打点でした。

ヘーゼルベーカー選手についてKIAの正田耕三打撃コーチは2月のキャンプ期間中、「まだベールを脱いでいない。いつか脱ぐのか」と不安視。

(関連記事:KIA・正田耕三コーチ留任 韓国6年目のシーズンに

オープン戦の終盤に調子を上げるも、公式戦で成績は上向かず、また外野守備でも不安定なプレーが続いたことで今回の決定に至っています。

今年2月の沖縄キャンプ、巨人との練習試合でのヘーゼルベーカー選手(写真:ストライク・ゾーン)
今年2月の沖縄キャンプ、巨人との練習試合でのヘーゼルベーカー選手(写真:ストライク・ゾーン)

KIAが獲得を予定しているプレストン・タッカー選手はヘーゼルベーカー選手と同じ左打者で、今季はホワイトソックス傘下の3Aでプレー。メジャーではアストロズ、ブレーブス、レッズに所属し、メジャー通算成績は243試合、打率2割2分2厘、23本塁打、68打点です。弟のカイル・タッカー選手もプロでプレーしています。

KIA球団はタッカー選手の獲得理由について「強いスイングをベースにした長打力が強みで、選球眼とミート力も併せ持っている」と評価しています。

タッカー選手は13日に韓国入りし、メディカルチェックを経て正式契約を結ぶとしています。

現在KIAは首位と12.5ゲーム差の8位。チーム打率は2割5分6厘で9位、得点もリーグ8位タイ(167得点)ということで、助っ人の入れ替えによって打線の強化と下位脱出を目指していきます。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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