関東大学ラグビーリーグ戦1部は、開幕が後ろへずれ込むこととなった。

 当初は11日の中央大学対法政大学を皮切りに日程が進むはずだったが、スタートは26日となった。11、12日に実施されるはずだった計4試合は、10月16、17日に回る。

 この夏、日本大学、法政大学、大東文化大学、専修大学で新型コロナウイルスの感染者が出たためで、東海大学でも7月、流通経済大学でも6月に陽性反応が出ていた。

 9月6日、関東ラグビー協会主催のオンライン会見で各部首脳が語った。本稿では、加盟8チーム中6チームの指揮官の談話を紹介する。開幕延期への受け止め、ウイルス禍における活動状況は。

 以下、共同会見時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

東海大学 木村季由ゼネラルマネージャー兼監督

「この時期、本来でしたらチームの状況を競技力に沿ってお伝えすべき状況ですが、コロナの状況についての説明は避けては通れないところもあると思います。

 うちの大学も全体として学生スポーツに制約があるなか、活動している状況です。我々のなかでも昨季最後に感染者が出たり、今年度も7月に感染者が出たりと、活動が停止する時期があったのですが、8月以降はしっかりとトレーニングできている状態です。

 授業のなかで陽性疑いが出ると色んなものが止まるのが、大学の現状。そこでこちらがコントロールできることはコントロールし、シーズンを乗り越えていきたい。

 チームとしては、今回、色んな状況があり、夏合宿も中止せざるを得なかった。代わりに校内合宿という言い方で、合宿という覚悟を持ちながら、打ち込んでいた状況です。腰を据えて練習ができていた。ただ、実戦経験がないのが課題と言えば課題です。一戦、一戦、積み上げ、目標に向かっていきたいです」

流通経済大学 内山達二監督

「6月11日にクラスター感染がありまして、7月いっぱいまで活動が停止。ここから2週間トレーニングして菅平合宿へ。思うようなスケジューリングでの合宿は出来なかったですが、菅平に行けただけでもよかったと思い、いまに至っています」

日本大学 中野克己監督

「私どもも7月30日に陽性者を出し、3週間ほど活動を完全に停止しました。個人、グループでのトレーニングを経て9月2日から再開している状況です。シーズンについてはコロナということがラグビー界にもある、学生たちと目線を合わせながら感染対策をする。開幕を延期させていただいたので、これからも選手の安全面に考慮してやっていきたいと思っています」

法政大学 駒井孝行監督

「昨年度もコロナで日本大学との試合の前にサッカー部のクラスターが出て1~2週間、練習もできなかった。コロナには悩まされている状態です。春先はコロナ感染の予防もしっかりしながらやっていたのですが…。うちは9月半ばまでシーズンオフにしまして、モニタリング検査をしたら陰性でした。ただ、(現時点で)活動はしていないです。学校が(練習を)許してくれない状況でどうしていこうかというなか、学生ともZoomでミーティングをし、トレーニング内容についての話をしています。なかなかうまくいかないですが、26日の開幕までには何とかメンバーをまとめあげたいと思っています」

大東文化大学 日下唯志監督

「昨年度からコロナ禍。感染者を出さないことを前提に取り組んでまいりました。7月29日に感染者を複数名、出し、夏合宿を中止し、段階的に活動を始めましたが、8月28日にようやく(本格的な)活動を開始した状況です。春シーズンは調子がよかったのでこうした状況は残念でした。幸い、学生は元気いっぱい。隔離期間中はつらい思いをさせてしまいましたが、ラグビーがやれる喜びを感じて頑張っているので、開幕に向けやれることを準備したいと思っています」

専修大学 村田亙監督

「コロナ禍で我々のなかでもクラスターが発生してしまい、1か月ほど何もできていない状況です。ようやく個人練習を始めたところですが、4年生にとっては最後のシーズンなので何とか実現できるよう開幕戦に備えている。ピンチはチャンス。ここから一気にとはいかないですが、選手の安心安全を考え、いま戦える15人を集め、リザーブを揃え、戦える準備をしていきます」

 関東ラグビー協会の鏡保幸・大学委員長は、「開幕後も色んなことがあると思うんですが、その都度スムーズな運営ができるよう勧めたい」と語る。

 前年度、おこなわれなかった下部との入替戦については、「昨年度は1試合でも試合が不成立の時は入替戦がないということでしたが、昨年度の経験を踏まえ、今年度はどうしたら入替戦まで行けるかを考えた。各部7試合のうちそれぞれが4試合できていれば成立し、入替戦をやるということで進めています」と誓った。