今季のサンウルブズは寄せ集め集団じゃない! 初勝利を受けて何を語ったか。【ラグビー旬な一問一答】

会見中の2人(筆者撮影)

 国際リーグのスーパーラグビー仁保本から参戦するサンウルブズは2月1日、福岡・レベルファイブスタジアムでの今季初戦でレベルズに36―27と勝利。初の初戦白星を通算9勝目とし、大久保直弥新ヘッドコーチ、先制トライを挙げた森谷圭介共同キャプテンが会見した。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

大久保

「スーパーラグビーが始まったなと。この(始動からの)4週間は、このレベルズ戦に向けテストマッチのつもりで準備してきた。選手たちがやるべきことをしっかりとやりきってくれた。本当に選手スタッフに感謝しています」

森谷

「嬉しいです。4週間いい準備ができましたし、スタッフとコミュニケーションを取ってやった結果、いい部分が出た。フォワードがコンタクト、ブレイクダウンで頑張ってくれた。最後、いい我慢で試合を締めくくってくれた。準備してきたことが出せた」

――森谷選手のファーストトライなどでいい流れを作った。

森谷

「正直、そんなに試合を覚えているタイプではないので合っているかわからないですけど、スタートから仲間たちがコンタクトで勝っている感触があった。そのなかで外が空いていることを味方に伝え、その時にボールをうまく運べた印象はあります」

大久保

「このチームでレベルズに勝とうと思った時、ロースコアになったらチャンスがないとコーチ陣で共有。まず30点取りに行こう、と。本当に30点以上取ったのは素晴らしい。

 きょうは『スクラムペナルティでモール、トライ!』と、トライの獲られ方がそこまでショックを受ける形じゃなかった(想定内だった)のがよかった。もちろんモール取られていいわけでもないし、スクラムを押されていいわけでもない。修正しなければいけない。ブレイクダウンではビデオを見ないとわからないけど、時間帯によっては押し込まれた。そこをしっかりと、(圧を)かける人数、アタックのバランスを考えながら、もっとよくできる」

――大学生選手が活躍しました。

大久保

「我々のなかでは大学生という意識で彼らと接していない。彼らが入った時から、『ここはプロチーム。試合や練習の前後で学ぶことはたくさんある』と言い続けてきた。彼らの日々成長を僕は感じているし、周りも同じように感じているんじゃないかと思います。

 彼らのパフォーマンスは本当に素晴らしい。シオサイア・フィフィタも、齋藤直人も、もう少し舞い上がると思ったら自分の仕事をやり通してくれた。中野将伍もチームにいいエナジーを送り込んだ。彼らにとっては素晴らしいスタートを切れた。このプレッシャーの中で失敗を繰り返しながら成長してくれたら」

――相手ボールラインアウトに圧力をかけられた。

大久保

「ネイサン・グレイテクニカルディレクターとリーダー陣がどこで圧力をかけるかを話し合ってきた。そのバリエーションはいくつかあったんですけど、あれだけプレッシャーをかけられるとは思ってなかった。若干、相手がパニックになっていた時間があったのは僕らにとってはチャンスになった。ただ、モールに関してはアタックもディフェンスも成長しなければいけない」

――勝利の意味。

大久保

「ファンの皆様のなかには『サンウルブズ、大丈夫か』という声もあったようなので、この勝利を機に我々が寄せ集めじゃないとわかっていただけたら嬉しいです」

森谷

「これからはもっとタフなゲームになるという会話が選手のなかでもあった。今日はしっかり喜んで、またチームがひとつになるよう、勝てるように全員でタフにやっていきたいと思っています」

――2月15日の次戦(東京・秩父宮ラグビー場でのチーフス戦)に向けて。

大久保

「状態を確認しないとわからないですが、何人か怪我人が出ている。またトップチャレンジ(国内下部リーグ)を終えて休まずにサンウルブズへ入ってきた選手もいるので、本人とも、コーチとも話し合いながら、来週(2月3日以降のバイウィーク)に関してはリカバリープラスリコンディショニングです。そしてその週の木、金、土あたりからスタートを切るんですけど、相手がチーフスだから、レベルズだからと(戦い方などを)大きく変える予定はありません。ただ、メンバーに関しては多少の入れ替わりはあります」

 スーパーラグビーで初めての日本人指揮官となった大久保は、「特に日本人だからというより、とにかく集まってくれたメンバーで開幕戦を勝利できたのが嬉しい」とも述懐。「忘れられない勝利になった」とも続ける。ファンへの感謝も口にした。

「日本唯一のプロチームとしてファンに愛されるチームでありたいし、また応援に来たいと思ってもらえれば、コーチとして嬉しいです。今後スーパーラグビーでやりたいと思ってもらえる子どもたちが1人でも2人でも出てくれれば、今後の日本ラグビーは明るい」