内田啓介が語る、日本代表&サンウルブズでの難しさと心構えとは。【ラグビー旬な一問一答】

6月1日のブランビーズ戦(東京・秩父宮ラグビー場)でもベンチ入り。(写真:松尾/アフロスポーツ)

 ラグビー日本代表候補の内田啓介は、5月27日に同代表とリンクするサンウルブズへ合流。多くの同代表候補が6月からの宮崎合宿に備えるなか、国際リーグのスーパーラグビーで実戦経験を積む格好。当の本人は「アピールの場」と前向きに捉える。

 ジェイミー・ジョセフ現日本代表ヘッドコーチは今年、選手層拡大のため2つのグループを運用。春先はサンウルブズ、ウルフパック(ジョセフのもと、スーパーラグビークラブの予備軍たちと強化試合を実施)というふたつのチームに選手を振り分け、人的交流も頻繁におこなった。

 身長179センチ、体重86キロという大型スクラムハーフの内田は、1月からサンウルブズに帯同しながらたびたびウルフパック、およびその前身とも言えるラグビーワールドカップトレーニングスコッドキャンプへ参加していた。

 

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――今回のサンウルブズへの合流をどう捉えていますか。

「後半戦に入って厳しい試合が続くなか、合流させてもらえた。悪い流れを断ち切りたいという思いで入ってきました。どこでどんな風にチャンスが来るかが自分たちもわからない状態で、与えられたところでその瞬間を頑張れるかというところ(が見られている)と思う。今回、与えられたチャンスを活かさないといけない。あとはしっかりとサンウルブズの結果を残したい。まずは試合に勝つことにフォーカスすればいいプレーがついてきて、その先に代表でのチャンスもある。まず、勝つことだけを考えていきます」

――今季のサンウルブズでは、選手の入れ替わりが激しいですね。

「僕は1月からここに帯同させてもらえて、やりたいことがはっきり分かった状態で出たり、入ったりをさせてもらっています。ただ、いきなりここへ入る選手やいきなりここを抜ける選手もいる。僕たちやっている人間、コーチングスタッフも、昨年以上に難しいシーズンだとわかっていると思います。ただ、厳しい状況でもどれだけいい成果を残せるかが大事。僕はずっといるので、いい影響を与えられたら嬉しいです」

――内田選手が日本代表としてワールドカップ出場を目指すのは、2015年に続き2度目となります。

「前回と今回の一番の大きな違いは、今回スーパーラグビーに参加していること。また2チーム制で動いていることでの入れ替えの難しさがあります。スコッドを大きく抱えるなかで競争が激しくなっている。『どこにいても代表を意識する』が大事だと思います。でも、こっち(サンウルブズ)にいるなか代表のことばかり考えるのはこっち(サンウルブズ)にとってもよくない。与えられた場所でしっかりとしたマインドセットを持つのが大事です」

――改めて、スーパーラグビーの特徴は。

「常に速いゲームをするのがスーパーラグビー。ナショナルゲーム(代表戦)でもこんなに速い展開はない。プレッシャーも常にあるので勉強になります。いまのところの僕の今季最後のゲームは秩父宮でのレッズ戦になるのですが…」

 3月16日、秩父宮でのレッズ戦。後半28分から登場した内田は自らのトライで一時同点に追いつくも、5点リードで迎えた同35分に自陣ゴール前右でボックスキック(接点の後方から蹴り上げるキック)をチャージされ失点。31―31と同点に追いつかれ、最後は31―34で敗れている。

 当時を思い返し、内田は続けた。

「多分(国内の)トップリーグではそこまでプレッシャーのかからないところ。プレッシャーの大きい大会にいさせてもらうことで、メンタル的にも成長できる」

 現日本代表における選手の心構え、スーパーラグビーの厳しさなどを当事者の目線で語ってくれた内田。千葉県内の本拠地で練習をするのもこの日で最後とあり、使用してきた市原スポレクパークへ感謝も口にした。

「芝。めちゃくちゃいいです。1月はめちゃくちゃ硬かったんですよ。それで選手の怪我も増えたのですが、(管理団体が)僕らの要望を受け(グラウンドに)穴を空けて水を入れる対応をしてくださった。水を入れて地面から柔らかくなり、大分、走りやすくなった。1月のプレキャンプ後にメルボルンへ行ったのですが、帰ってきた頃には――天候の影響もあると思いますが――もう柔らかくなっていました」

 6月1日のブランビーズ戦は、国内ホーム最終戦となる。