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サンウルブズのアマナキ・レレイ・マフィ、国際舞台復帰後の談話。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
再出発。(写真:松尾/アフロスポーツ)

 暴力事件の影響で自粛を余儀なくされていたラグビー選手のアマナキ・レレイ・マフィが3月16日、国際リーグのスーパーラグビーの試合に出た。代表強化を支えるサンウルブズの一員として、東京・秩父宮ラグビー場でのレッズ戦で後半5分から登場。豪快な突破を繰り出した。試合は31-34で敗れた。

 試合後は共同取材に応じ、感謝を口にした。

 以下、共同会見時の一問一答(編集箇所あり)。

――場内アナウンスで名前を呼ばれた時の喚声が大きかった。

「感動しました。すごい、感動しました。試合の後に、泣きそうな感じで。(スーパーラグビーは)世界で一番高いレベルで、久しぶりの試合。こういうチャンスをもらって、それを活かしたい(と思いました)」

――フィットネスは。

「フィットネスは、まぁまぁ」

――ゲーム勘は。

「きょうは大丈夫」

――自己採点は100点満点中…。

「何点と思いますか? …1点で。来週、110になるように。…やるしかないから。悔しい試合だったけど、前半は素晴らしかった。(逆転された)後半はやっぱり、自分たちのディフェンスがもうちょっとだったかな…と思います」

――周囲との連携は。

「そこはすぐ慣れました。皆いい選手たちでありがたいです。楽しいですよ」

――これまで試合ができなかった時間。

「悔しい気持ちもあるけど、やはり、チャンスをもらったら…と」

――代表復帰が期待されます。ターゲットは今秋からのワールドカップ日本大会か。

「私はサンウルブズにフォーカスします」

 事件が起きたのは昨夏。当時のチームメイトとの口論の末の出来事だった。

 国内所属先のNTTコムは、本人の反省する態度を見たとして同年秋に実戦復帰を許した。日本ラグビー協会は、今年に入っても「司法判断が下りてから」とマフィの代表復帰に向けては慎重な構えだった。

 ところが今年3月、マフィはふたてにわかれて強化している日本代表候補グループのうち、まずラグビーワールドカップトレーニングスコッド(RWCTS)へ合流。まもなく、もうひとつの強化グループであるサンウルブズへ帯同していた。スーパーラグビーに挑戦するのは3シーズン目で、サンウルブズと契約したのは今季が初。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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