サンウルブズ堀江翔太、五郎丸歩擁するレッズを前に「個人どうのこうのではなく」【ラグビー旬な一問一答】
スーパーラグビーに日本から初参戦するサンウルブズは、5月21日、オーストラリアはブリスベンのサンコープスタジアムで第13節をおこなう。
対するレッズでは、ワールドカップイングランド大会の日本代表の副キャプテンとして英雄となった五郎丸歩、ツイ ヘンドリックが揃って先発予定。同大会のジャパンの一員で、サンウルブズではキャプテンを任されている堀江翔太が、20日、心境を明かした。
この日はブリスベンの日本領事館でのレセプションに招待され、五郎丸、ツイ ヘンドリックらレッズの日本代表メンバーと久々の再開。カメラの前で乾杯をするなど、和やかなやりとりをかわした。
ここまで2勝8敗1分けというホームのレッズに対し、サンウルブズは1勝8敗1分け。14日は準ホームのシンガポール・ナショナルスタジアムでの第12節で、加盟する南アフリカ・カンファレンス1のストーマーズと激突。序盤から主導権を握りながら、17-17の引き分けに終わっている。
身長180センチ、体重104キロの堀江は、スクラム最前列中央のフッカーに位置する30歳。今回は2試合連続でベンチスタートとなり、センターで26歳の立川理道にゲームキャプテンの座を譲っている。
以下、レセプション後の一問一答(編集箇所あり。※は当方質問)
――レッズ戦、近づきました。
「一番初め(開幕前)から言っていた通り、個人どうのこうのではなく、(チーム対チームで)どれだけ挑めるか。頭から最後まで、挑戦し続けたいと思います」
――レッズはスクラムが強いです。
「そこら辺は対応したいなと思うんですけど、こればっかりは、試合が始まってみないとわからない。スクラムでプレッシャーをかけてくるだろうし、ボールも回る。こっちは、いい判断のディフェンスをしたいなと思います」
――レッズ陣営は、サンウルブズが強豪ストーマーズ戦と引き分けたことから警戒心を強めています。
「どうなんですかね。シーズンが長いとタイミングや運(双方のコンディションの浮き沈みがスコアに反映される傾向)もある。こっちも、いいイメージや自信は持ってもいいけど、『あれが良かったから次も良くなる』とはならない。目の前の試合で何が起こるかを考え、いい準備をしていきたいと思います」
――相手のツイ、五郎丸について。
「ゴローちゃんはロングキックがあるので、好きに蹴らせないようにしなければならない。ヘンドリックはいいボールキャリーをする。キーになる」
――ツイ選手はここまで大活躍。いかがですか(※)。
「ボールキャリーでしょう。もともとその才能はありましたけど、それがスーパーラグビーで証明された。彼にとっても良い自信になるんじゃないですかね」
――2試合連続でリザーブとなりました(※)。
「一歩、後ろを引いてチームを見渡せる。試合数が多いなか、ハマーさん(マーク・ハメットヘッドコーチ)がコントロールしてくれていると感じる。自分のなかでも身体がきついなという思いは少しありましたし」
――解消はされましたか。
「(休息の量が)これで足りるかどうかはわかりませんが、そうなればと思います。いまはハル(立川)が頑張ってくれている。しっかりとサポートしたいなと思います」
――立川選手のキャプテンシー、いかがですか(※)。
「いやぁ、いいと思いますよ。僕のような30のオッサンよりも、20代の若い奴の方が、聞く方も聞く耳を持つやろうし! それに、皆でサポートをしようという思いも出てくるので」