25日朝、主要4島で唯一氷点下にならなかった館山
10年に1度レベルの強烈寒波が、記録的な暴風とともにやってきました。
日本列島には等圧線が10本も並ぶ、非常に強い冬型の気圧配置が現れました。通常、等圧線が5本でも強い冬型といわれますが、その倍もあったのです。等圧線が混み合うほど気圧差が大きくなり、風が強く吹きます。
24日(火)夕方は東京の練馬で、1月としては観測史上最大となる17.8メートルの北西風が吹き、1時間で約9度(11.5度→2.6度)も気温が下がりました。
低温記録続々と
25日(水)には、北海道、本州、四国、九州の主要4島の最低気温が、ほぼすべて氷点下に落ち込みました。
宮崎市赤江では-3.9度、熊本県上益城郡では-9度と、それぞれ観測史上最低気温を記録したほか、群馬県草津で-15.5度、静岡空港で-4.6度と、1月の低温記録を塗り替えた観測所もありました。温暖な鹿児島市でも-3.0度、高知市も-3.9度と、凍える朝となったのです。
1か所だけ氷点下にならなかった町
ところがです。たった1つだけ氷点下にならなかった観測所があります。
それは、千葉県南端に位置する館山です。25日(水)の最低気温は0.1度で、主要4島で唯一0度を下回りませんでした。
館山は、すぐ南を黒潮が流れ、海水温が真冬でも高いことなどから、冬も温暖な地域として知られています。
ただ今季、館山では幾度も氷点下の気温が観測されています。今回0度以上だったのは、寒気の入り方などが大きく影響したと考えられますが、それでも温暖な気候を証明する1つの証拠となったといえそうです。
26日は氷点下
そんな館山にも26日(木)は極寒の空気が流れ込みます。
予想される朝の気温は-4度(気象庁予想)です。今季最低の気温になりますので、身体に気を付けてお過ごしください。