3月の国内最高気温記録、続々と更新 ヨーロッパ

暑さのため海岸で涼むイギリスの人々(写真:ロイター/アフロ)

春は一年でもっとも外出が増える時期と言っても過言ではないでしょう。それを裏付けるように、新宿御苑の月別の来訪者数を見てみると、3月と4月が突出して多くなっています。いわずもがな、桜+青空+暖かさは最強の組み合わせです。

しかし今年はそれでは困るのです。

世界でも、心地よい陽気に誘われて人々が外に繰りだして、政府が頭を抱えています。中でもヨーロッパでは31日(水)に記録的な高温となって、人々が続々と外出しました。新型コロナウイルスの感染対策から、公園が閉鎖されるなど規制も敷かれたようです。

ドイツやオランダで3月の国内記録

一体、どれほど暖かかったのでしょうか。

31日(水)、ヨーロッパ西部から中部にかけての広範囲で、最高気温の記録が破られました。中でもドイツとオランダ、ルクセンブルクでは、3月の国内最高気温の記録も塗り替えられたほどです。

31日(水)に観測された気温は下記の通りです。

【3月の国内観測史上最高気温】 

ドイツ・Memprechtshofen 27.2度

オランダ・Arcen 26.1度 

ルクセンブルク・Ettelbreck 25.1度 

ベルギー・Koersel 26.8度

【3月の各地の観測史上最高気温】 

フランス・ Bidache 29.8度 

フランス首都パリ 26.0度 

オーストリア・Carinthia 25.5度 

スロベニア首都リュブリャナ 25.3度 

フランスやドイツなどの3月末の平均気温は10度台です。25度以上となると真夏の気温に匹敵します。まるで3か月もスキップしてしまったかのような、季節外れの高温が訪れたのです。

インドでも最高気温記録

一方でインドでも、3月としてはあり得ないような熱波が発生しました。

29日(月)にはインド首都ニューデリーで日最高気温が40.1度まで上がりました。これは3月としては76年ぶりの記録です。

ちなみに、インド気象局による「熱波」の定義は、日最高気温が40度以上、かつ例年の気温を4.5度以上上回っていることを指します。

(↑困っている人に水を分け与えましょうと呼び掛ける動画)

日本の3月も史上もっとも暖かかった

日本でも季節外れの高温が続いています。先月25日(木)から31日(水)だけでも、のべ126地点で3月の観測史上最高気温が更新されました。

ひと月通してみても高温傾向は顕著で、47ある都道府県の主要観測所のうち44か所で過去もっとも高い気温を記録したそうです。たとえば東京の3月の平均気温は12.6度と、例年の気温を3.9度も上回って、1876年から続く記録の中でもっとも暖かい3月となりました。

筆者作成
筆者作成

2021年はどんな年に?

これだけ暖かいと、今年の世界気温が心配になりますが、実際どうなのでしょう。ちなみに昨年は観測史上もっとも暑い一年であったと、NASAは報告しています。

3月こそ世界各地で高温が記録されたものの、実は1月や2月はアメリカの大寒波に代表されるように、気温が低い場所も多かったのです。ラニーニャ現象による影響ともいわれています。つまり、今年は観測史上もっとも暑い年となる可能性は低いようです。

ただNOAAの見立てでは99%以上の確率で、観測史上10位以内の高温の年になる可能性があるといいます。

とはいえ、3月でこの気温ですから、真夏の暑さが思いやられます。