ロケットに雷が落ちる映像 ロシア
今月初めモスクワの空港で航空機が炎上し、41人が亡くなるという痛ましい事故が起きました。事故の一因は落雷ではないかとも言われていますが、27日には同じくロシアで、ロケットに雷が落ちるという珍事が発生しました。
落雷が起きたのは、モスクワの800キロ北に位置するプレセック基地です。ロシアの新測位衛星を搭載したソユーズロケットが、発射たった10秒後に落雷に見舞われたのです。
下の動画は、その落雷の瞬間を捉えたものです。一瞬ですが、雷光が空から降りてきてロケットにあたり、噴煙を伝って地面に降りていくのが見えます。
幸いなことに落雷による被害はなく、ロケットは無事に打ち上げられたようです。
ロケットに雷が落ちることは珍しいことです。基本的には、厳しい気象条件をクリアした場合に打ち上げられるため、雷が起きそうなときに発射をしないからです。
アポロ12号に落雷
しかし前例がなかったわけではなく、1969年にはアポロ12号が、打ち上げ直後に2回も落雷に見舞われたことがあります。一時的に電力が失われたものの、無事に有人月着陸というミッションを果たすことができたそうです。
空中での落雷
当然ながら、空を飛ぶものには雷の危険がつきまといます。
先の例のように、航空機に雷が落ちることは珍しくありませんし、昨年にはアメリカで、被雷した51匹のガンの死骸が空から降ってきたというニュースがありました。
地上での落雷
よく知られている通り、雷は高いところに落ちる性質があるので、高い建物はよく雷の直撃を受けます。
例えばフランスのエッフェル塔は年に10回、東京スカイツリーも10回、アメリカのエンパイア・ステート・ビルディングにいたっては23回被雷するというデータがあります。
高いといえば、動物界でひときわ背の高いキリンも落雷のリスクがあります。
かわいそうなことに、2003年にはフロリダ州のディズニー・アニマルキングダムで、キリンのベッツィが落雷に逢い、命を落としています。
雷の避難方法
もし雷が起きているときに避難する場所がなく、しかも周囲に電柱や鉄塔などの高い物体があったら、その物体のてっぺんを45度以上の角度で見渡せる範囲で、かつ物体から4メートル以上離れたところに逃げるようにしましょう。