風薫る5月、まぶしい日差しを遮る木々の下、新緑を楽しみながらお散歩したいところですよね。

でも、この先、しばらくは、その眩しい日差しは無さそうです。

いつもより早く梅雨のはしりに突入

上図は、10日間予報です。

5月4日に梅雨入りの発表があった那覇は、まさに梅雨空が続きますが、梅雨入りしていない東京も、曇りや雨のマークがずらりと並んでいます。

これを梅雨と言わずになんと言うのかと思ってしまいますが、季節的にも、気象庁からも梅雨入りの発表はないので、「梅雨のはしり」「はしり梅雨」と言うしかありません。

例年ですと、梅雨のはしりは5月後半ですが、今年は早めの到来です。

梅雨のはしりとは、本格的な梅雨に入る前の一時的な雨のことを言いますが、梅雨のはしりがないまま本格的な梅雨に入ってしまうこともあります。

それが去年の九州、中国、四国地方です。

去年、九州北部・南部は5月11日ごろ、中国、四国地方は5月12日ごろに梅雨入りし、平年より3週間近くも早い梅雨入りとなりました。

通常、梅雨は季節現象で、平年から大きくずれることはないという認識でしたので、記録的に早い梅雨入りに我々気象関係者は驚きました。

実は去年、関東甲信地方も、5月中旬にくもりや雨の日が続き、58年ぶりに早い梅雨入りになるかが話題になりました。

画像 筆者作成 梅雨入りの日 ごろ
画像 筆者作成 梅雨入りの日 ごろ

結局、去年の5月中旬の曇天は「梅雨のはしり」とみなされ、5月下旬から6月上旬にかけて晴れたので、関東甲信地方の梅雨入りは6月14日ごろ(平年6月7日ごろ)になりました。

ことしの梅雨入りは平年並みか少し早い可能性

では、この雨の予報は、梅雨入りと捉えるのか?それとも一時的な梅雨のはしりになるのでしょうか?

梅雨入りの発表は週間予報の担当者が決めますが、週間予報だけでなく、1か月予報も参考にしています。

下図は1か月予報の資料で、5月21日から6月3日にかけての平均的な上空の予想天気図です。

赤丸で囲ったところは高気圧に覆われやすいことを示しています。

画像 気象庁 1か月予報解説資料 筆者一部抜粋
画像 気象庁 1か月予報解説資料 筆者一部抜粋

つまり、1か月予報では、5下旬から6月の頭は晴れやすい予想になっています。

それを考慮すると、来週にかけてのくもりや雨の予報は、「梅雨のはしり」で、その後は再び晴れやすくなりそうです。

いつもより早く梅雨のはしりが到来し、その後は一旦、五月晴れになる逆転現象が起きそうです。

今のところ、6月の降水量は平年並みか多い予報になっていますので、東日本や西日本は、平年並みか少し早く梅雨入りする可能性が高いでしょう。

ただ、今後、予報が変わることも十分あり得ます。

5月下旬も雨の予報になれば、記録的に早い梅雨入りの可能性も否定できません。

今後の予報に注目ですが、梅雨入りする、しないにかかわらず、この先、しばらくは、雨が降りやすくなる可能性は高そうです。

玄関や押し入れなど、湿気がこもりやすい場所には除湿剤を準備したり、雨具の新調や大雨への備えなどいつもより早めに湿気対策、雨対策をした方が良いでしょう