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ゴールデンウィークの天気 2日(月)は天気急変 3日(火)から5日(木)は行楽日和

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
画像 雷のイメージ(写真:ロイター/アフロ)

2日(月) 北海道、関東、北陸、近畿で雷雨の可能性

上空に、平年より10度近く低い寒気が流れ込んでいるため、大気の状態が不安定になっています。お出かけされる方は、落雷、降雹、突風など天気の急変にご注意ください。

下図は発雷確率ですが、北陸と近畿北部、関東地方にピンク色の表示が出ています。これは発雷確率が30%から50%程度あることを示しています。

上空と地上の気温差が40度以上あると、雷雨が起きやすくなりますが、今回は東日本や西日本の上空5500メートルで、マイナス21度以下地上付近は20度くらいになるので、その差は40度くらいになります。

特に気温の上がる午後は、大気のバランスが悪くなり、雷雲が発生しやすい状況になりそうです。

画像 ウェザーマップ
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雨雲レーダーなどを確認し、雷雲が接近しているときは、木の下で雨宿りするのは非常に危険です。雷は高い所に落ちるためです。頑丈な建物に移動するようにしてください。

車の中は比較的安全

お出かけしている方も、スマホなどで、気象情報をこまめに確認し、避難する場所をあらかじめ確認するようにしましょう。ちなみに、車の中は比較的安全です電気は車の表面を伝い、タイヤから地面に流れます。車内に電気は流れないので、車内は比較的安全な場所です。ただ、ドアノブなど車内にいても金属部分に触れていると、感電のおそれがあるので注意が必要です。

3日(憲法記念日)から5日(こどもの日)は安定した晴天 沖縄は梅雨入りか

画像 ウェザーマップ
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3日(火)も北日本は寒気が残るので、雷雨の可能性があります。

一方、高気圧の通りに道にあたる東北の太平洋側から九州は3日以降、晴天が続きそうです。

この高気圧は大陸出身で、乾いた空気をもっています。気温は25度以上の夏日になる日もありますが、夏の湿った空気ではなく、乾燥した空気に覆われるため、夏日でもそれほど暑くはなさそうです。

ちなみに、8月の最小湿度と、この時期の湿度を比べると、30%から40%くらい今の方が低くなります。

一般的に湿度が10%下がると、体感温度は1度下がると言われているので、ゴールデンウィーク中、気温が25度でも、夏の25度と比べると、体感的には3,4度くらい低いので、過ごしやすいでしょう。

熱中症のリスクは低いですが、小さいお子さんは地面に近く、ベビーカーに乗っていても、アスファルトの熱気が伝わってくるので、日なたでは、注意してあげてください。

一方、沖縄は前線が停滞して、4日以降、梅雨の季節に入りそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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