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九州・中国・四国は今週中に記録的に早い梅雨入りの可能性 週の中ごろと週明けは大雨に注意

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

梅雨前線の動きがいつもと違う

ことしは、桜の開花が記録的に早いなど、季節の進み方が早くなっています。梅雨前線の動きもいつもより早く、5月のこの時期から、本州付近を通過する日が多くなりそうです。

画像 ウェザーマップ 気象衛星ひまわり 
画像 ウェザーマップ 気象衛星ひまわり 

先週、沖縄と奄美地方を梅雨入りさせた梅雨前線は、10日(月)の時点では沖縄付近にありますが、今後は、この前線が北上し、12日(水)から13日(木)にかけて、九州、中国、四国地方で大雨のおそれがあります。まるで、梅雨末期のような強い雨の降り方をしそうです。2日間の降水量は、150ミリから200ミリを超える所もありそうです。200ミリ前後降ると、土砂災害や川の氾濫など危険な状況になりやすいので、注意が必要です。

画像 ウェザーマップ 48時間予想降水量
画像 ウェザーマップ 48時間予想降水量

今後の予報を見ると九州・中国・四国地方は記録的に早い梅雨入りの可能性

画像 ウェザーマップ
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梅雨前線がいつもより早く北上し、世代交代しながら通過するため、九州・中国・四国地方は今月下旬にかけて雨の日がほとんどになりそうです。逆に梅雨入りしている那覇は晴れの日が続く予想で、典型的な西日本の梅雨入りパターンです。

なぜ梅雨前線はいつもより早く北上するのか

鍵を握るのは、太平洋高気圧の動向です。10日(月)の段階で、沖縄の南にある高気圧が次第に北へ盛り上がってきていることがわかります。つまり、この高気圧が梅雨前線を北へ押し上げる形になりそうです。

上図の雨の予想を見ても、特に九州・中国・四国地方はいつ梅雨入りしてもおかしくない状況ですが、過去に一番早い梅雨入りは、九州南部で1956年の5月1日ごろ、九州北部で1954年の5月13日ごろ、中国で1963年5月8日ごろ、四国は1976年、1991年の5月19日ごろとなっています早い梅雨入りは過去にあるものの、最近は平年値(5月末から6月上旬)に近い梅雨入りをする傾向があるので、梅雨入りについて気象台に問い合わせてみました。要約すると、検討はしているが、時期が早すぎるので、梅雨の走り(梅雨のような天気)ともとれる。今後の実際の天気と予報によっては記録的に早い梅雨入りの可能性もある、ということでした。

梅雨は季節現象なので、ここから梅雨!と線引きするのは非常に難しく、年によっては9月になって修正することもあります。

ただ、梅雨入りする、しないに関係なく、今週の中頃と、来週明けは、梅雨末期のような大雨のおそれがあるので、土砂災害や河川の増水などにご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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