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台風19号 これまでに経験したことのない「大雨特別警報」の可能性も

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
ウェザーマップ画像 MSM風の予想
ウェザーマップ画像 台風進路図
ウェザーマップ画像 台風進路図

最新の台風進路図→http://www.jma.go.jp/jp/typh/

ウェザーマップ画像 MSM雨の予想
ウェザーマップ画像 MSM雨の予想

最新の雨雲の動き→http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/

11日行われた気象庁の会見を聞いて、私はゾッとしました。今回の台風が極めて危険な台風とわかっていたとはいえ、静岡、関東で1200人以上が犠牲となった狩野川台風を例に出してきたからです。当時とはインフラが違うとはいえ、衝撃的な一言でした。

以下気象庁の会見を一部抜粋したものです。

「台風本体の非常に発達した雨雲がかかるため、広い範囲で記録的な大雨となる見込みです。状況によっては大雨特別警報を発表する可能性があります。伊豆に加えて関東地方でも土砂災害が多発し、河川の増水が相次いだ昭和33年の狩野川台風に匹敵する記録的な大雨になるおそれがあります。

自分の命、大切な人の命を守るため、風雨が強まる前に、夜間暗くなる前に早め早めの非難をお願いします。」

大雨特別警報の可能性にも触れ、関東や東海では12日午後から13日午前中にかけて記録的な大雨となり、これまで経験したことのないような重大な危険が差し迫った異常な状況になるおそれがあります。特別警報が出てからの非難は危ないので、特別警報は待たずに安全な場所への非難をお願いします。また、暴風にも警戒が必要です。車が横転、電柱が折れる、物置や自動販売機が倒れるなどの被害がでるおそれもあります。東京への接近は12日夕方から夜です。外出は危険なので、不要不急の外出は控えてください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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