桜 暖冬の年ほどスローペース

お花見いつにしようかな? (写真:アフロ)

21日、東京の桜(ソメイヨシノ)が平年より5日も早く開花。

東京の標本木開花 千代田区靖国神社(3月21日村木祐輔撮影)
東京の標本木開花 千代田区靖国神社(3月21日村木祐輔撮影)

桜の開花という言葉を聞いただけで、お花見!と焦る一方で…「えっ、うちの近所はまだ全然咲いてないよ!」という方も多いのでは?それもそのはず。気象庁が定めている桜の開花の定義は、「基準になる標本木の桜が、5輪から6輪以上開花」。つまり、何千個、何万個ある花の内のわずか数輪咲いただけで「開花」となるので、パッと見は、まだ枯れ木に見えるかもしれません。

満開(8割以上が咲いた状態)はいつ?

東京の見頃予想 ウェザーマップ(21日現在) 
東京の見頃予想 ウェザーマップ(21日現在) 

東京の満開は、3月31日木曜日の予想(ウェザーマップ発表)。 平年ですと、開花してから満開までの日数は一週間位ですが、今年は満開になるまで10日間もかかりそうです。これは、今週後半に一時的に寒くなり、開花にブレーキがかかるのと、もう一つ、大きな原因が。それはこの冬が記録的な大暖冬だったことも影響しそうです。桜は、冬にある程度の寒さにさらされることで目覚め→開花の準備をします。でも暖冬の年は、目覚めが悪く→開花の準備がなかなか整わないので、咲く時期に、より暖かさのパワーが必要となり、満開になるまで時間がかかる傾向があるようです。目覚めが悪いと身支度に時間がかかる自分と思わず重ねてしまいました。。。

東京の近年の「開花日から満開日までの積算温度(最高気温)と日数」を調べると…

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今年のような大暖冬の年だった2007年、2009年は開花から満開までの積算温度が約160度なのに対し、一方、寒冬だった2012年から2015年は、開花から満開までの積算温度が100度前後となっています。暖冬の年ほど、開花してから満開までにより暖かさと時間も必要になる傾向があるので、今年は、のんびりスローペースで開花が進み、長く桜が楽しめそうです

桜前線に異常あり

ソメイヨシノの桜前線は南から北上していくイメージですが、今年は、南の暖かい所ほど遅くなる、という逆転現象が…鹿児島の開花予想は平年より3日も遅い3月29日。鹿児島では冬が暖かすぎた影響で花芽の目覚めが悪く、開花がなかなか進まないようです。

冬が暖かいと開花が遅くなるなんて不思議ですが、南国沖縄では自然な状態ではソメイヨシノの生育は難しいそうで、開花にはある程度の冬の寒さが必要なんですね。

「暖かいから咲く」という単純なものではなく、開花には冬の寒さと、春先の暖かさ、両方が必要。なかなか複雑ですが、でも大きく見頃の時期がずれない、ほぼ一斉に桜色に街も心も染めてくれるお花見にはもってこいのソメイヨシノ。戦後植えられたものは、そろそろ寿命という話もあり、専門家による手入れや、お花見をする我々も、これ以上衰退させないためのお花見(木の真下でお花見しない→根が傷む、無暗に枝を切らないなど)をしたいものです。

ウェザーマップ全国の桜開花予想http://sakura.weathermap.jp/

(予想は今後の気温の状況によっては修正される場合がありますので最新のものを参考にしてくださいませ)