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優勝経験者対決! 藤井聡太竜王(20)1月15日、朝日杯本戦1回戦で阿久津主税八段(40)と対戦

松本博文将棋ライター

 第16回朝日杯将棋オープン戦は二次予選が終わり、本戦トーナメント出場の16人が出揃いました。

 1月14日・15日、愛知県名古屋市・名古屋国際会議場において、公開で対局がおこなわれます。対戦カードは以下の通りです。

【1回戦】1月14日10時~

山崎隆之八段-菅井竜也八段

久保利明九段-豊島将之九段

【2回戦】1月14日14時~

上記勝者同士

【1回戦】1月15日10時~

藤井聡太竜王-阿久津主税八段

永瀬拓矢王座-増田康宏六段

【2回戦】1月15日10時~

上記勝者同士

 注目の藤井竜王(20歳)は1月15日、1回戦で阿久津主税八段(40歳)と対戦します。

 藤井竜王はタイトル保持者(五冠)により本戦シード。阿久津八段は二次予選で中村太地七段、飯島栄治八段に勝って本戦に進んでいます。

 本棋戦において、藤井竜王は3回(2017、18、20年度)、阿久津八段は1回(08年度)、優勝を飾っています。

 昨年の名古屋対局。阿久津八段は1回戦、藤井竜王は2回戦で、いずれも永瀬王座に敗れています。

 藤井竜王と阿久津八段は過去に3回対戦。藤井竜王が3連勝中です。

 直近では昨年度のB級1組で対戦しています。

 阿久津八段は基本的に居飛車党ながら、しばしば振り飛車も織り交ぜてくるオールラウンダー。過去3局はいずれも阿久津八段後手で、戦型は阪田流向かい飛車、横歩取り、横歩取りとなっています。

 ハードスケジュールの中、ほとんどの棋戦で勝ち続ける藤井竜王。今期朝日杯はどうなるでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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