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徳田拳士四段、史上最高ペース! 藤井聡太竜王、6年連続8割台なるか? 2022年度勝率ランキング

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 今年度デビューして破竹の勢いで勝ち続ける徳田拳士四段(24歳)。11月17日におこなわれたC級2組6回戦では佐藤紳哉七段に勝ち、今年度成績を27勝3敗(勝率0.900)としました。

 徳田四段の成績は1967年度に中原誠五段(当時20歳、現16世名人)がマークした年間最高勝率0.855(47勝8敗)を上回るペースです。

 勝ち進めば必然的に相手がキツくなってきます。しかし徳田四段は斎藤慎太郎八段、久保利明九段といったトップクラスも撃破。このままどこまで突き進むことができるでしょうか。

 古賀悠聖四段(21歳)はC級2組6回戦で八代弥七段に勝利。現在、6戦全勝で昇級争いのトップグループに入っています。

 古賀四段の今年度成績は21勝4敗(勝率0.840)。やはり年間最高勝率をねらえる位置にあります。

 古賀四段は11月22日におこなわれる朝日杯二次予選で久保九段と対戦。勝つと徳田四段とのハイアベレージ対決が実現します。

 藤井聡太竜王(20歳)は現在24勝6敗(勝率0.800)です。

 藤井竜王は11月20日、日本シリーズ決勝で斎藤慎太郎八段と対戦。勝てば史上最年少での優勝となります。

 藤井竜王はデビュー以来5年度連続で8割台という、驚異の記録を更新中です。今年度はどうなるでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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