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永遠のライバル、139回目の対戦! 羽生善治九段-森内俊之九段 11月14日、棋聖戦二次予選

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月14日。東京・将棋会館において第94期ヒューリック杯棋聖戦二次予選、羽生善治九段(52歳)-森内俊之九段(52歳)戦がおこなわれます。

 藤井聡太棋聖(20歳)への挑戦権を争う今期棋聖戦。現在は一次予選が終わり、二次予選が進行中です。二次予選を抜けると決勝トーナメント(ベスト16)に進みます。

 あらゆる棋戦で不滅の実績を残してきた羽生九段。棋聖位はこれまで16期獲得し、永世棋聖の資格も保持しています。

 森内九段は五番勝負に2回登場。2004年には佐藤康光棋聖、2014年には羽生棋聖に挑戦しました。

 同学年で、小学生の頃からしのぎを削り合ってきた両者。棋士になってからの公式戦対戦成績は羽生78勝、森内60勝です。

 本局は両者にとって、139回目の対戦となります。

 羽生九段の今年度成績は18勝8敗(勝率0.692)です。

 羽生九段は先日おこなわれたB級1組順位戦8回戦では、やはり同世代の郷田真隆九段と対戦。逆転勝利を収めています。羽生九段は今後もタイトル挑戦目前となっている棋王戦、王将戦など、重要な対局が続いていきます。

 森内九段は今年度3勝6敗(勝率0.333)。直近では王位戦予選で藤井猛九段に勝ち、佐藤康光九段に敗れています。

 黄金世代のライバルがぶつかる本局。五十代を迎えた現在、どのような指し方が見られるでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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