８月12日。大阪・関西将棋会館において第72期ALSOK杯王将戦二次予選▲山崎隆之八段（41歳）－△豊島将之九段（32歳）戦がおこなわれました。

　山崎八段先手で10時、対局開始。戦型は相掛かりへと進みました。

　角交換から互いに筋違い角を打ち合って戦いは始まります。難しい中盤を経て、豊島九段ややリードで終盤戦に入りました。

　佐藤天彦九段戦では絶体絶命のピンチを切り抜けて逆転勝ちを果たした山崎八段。本局では猛烈に追い込んで豊島玉に迫り、勝敗不明の最終盤に持ち込みます。

　ギリギリの一手争いを制したのは、豊島九段でした。豊島九段は自玉のピンチをきわどくしのぎ、最後はきれいに山崎玉を即詰みに討ち取ります。

　16時50分、156手で豊島九段の勝ちとなりました。

　昨年、リーグから陥落した豊島九段は復帰決定。敗れた山崎八段、初のリーグ入りはなりませんでした。

　豊島九段はこれで通算13回目のリーグ参加。今年もまた、熾烈な戦いとなりそうです。