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王座戦挑決に進むのはどちらか? 7月6日、木村一基九段-豊島将之九段戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 7月6日。東京・将棋会館において第70期王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝、木村一基九段(49歳)-豊島将之九段(32歳)戦がおこなわれます。

 勝者は挑戦者決定戦に進出し、大橋貴洸六段(29歳)と対戦します。

 木村九段は前期の挑戦者です。

 前期五番勝負では、木村九段は永瀬拓矢王座に1勝3敗で敗退しました。

「百折不撓」が身上の木村九段。今期は西田拓也五段、阿久津主税八段に勝ってベスト4に進んでいます。

 豊島九段は近藤誠也七段、丸山忠久九段に勝利。王座挑戦まであと2勝としました。昨年度は藤井聡太現竜王に、叡王、竜王を奪われて無冠となった豊島九段。今年度は現在挑戦中の王位戦とともに、王座戦でも番勝負進出となるでしょうか。

 木村-豊島戦といえば2019年、夏から秋にかけておこなわれた竜王戦挑決三番勝負、王位戦七番勝負の激闘が記憶に新しいところです。

 トータルの対戦成績は両者ともに10勝。まったくの五分です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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