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2021年も勝ちまくった藤井聡太竜王(19)今年最後の公式戦開始! B級1組・近藤誠也七段(25)戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 12月2日10時。大阪・関西将棋会館においてB級1組順位戦9回戦▲近藤誠也七段(2勝5敗)-△藤井聡太竜王(7勝1敗)戦が始まりました。

 愛知県瀬戸市在住の藤井竜王は関西所属。関西将棋会館は「ホーム」となります。一方、関東所属の近藤七段は大阪に移動して「アウェイ」での対局となります。

 本局がおこなわれるのは5階、御上段の間。9時40分頃、藤井竜王は部屋に入り、上座に座りました。

 藤井竜王が背にしている床の間には木村義雄14世名人、大山康晴15世名人、中原誠16世名人、谷川浩司17世名人、4人の永世名人の書が掛けられています。

 次期20世名人は誰になるのか。史上最年少名人候補の藤井竜王は当然、史上最年少永世名人候補でもあります。

 藤井竜王の今年度成績は43勝9敗(勝率0.827)です。

 竜王戦七番勝負を4連勝ストレートで制した藤井新竜王。第5局以降の対局はなくなりました。

 また藤井竜王は竜王戦、王位戦、叡王戦、棋聖戦では挑戦権を目指す戦いには参加しません。B級1組10回戦(12月23日)は空き番となります。そうした事情が重なって、藤井竜王は12月、本局のほかに対局はなく、本局が今年最後の公式戦となります。

 将棋界は年度(4月~翌年3月)単位で成績が集計されます。順位戦は年明けからが終盤戦で、年度末までにはすべての結果が確定します。

 四冠を保持しても勝ちまくり続ける藤井竜王ですが、直近では2連敗で小休止といったところ。驚くべきことに、藤井竜王は過去に3連敗を喫したことはありません。もし本局で敗れれば、デビュー5年と少しで初の3連敗となります。

 9時51分頃、近藤七段が御上段の間に姿を見せます。

 近藤七段の今年度の成績は23勝11敗(勝率0.676)。直近では豊島将之竜王に勝ち、王将戦リーグ残留を決めています。

 定刻10時。

「それでは時間になりましたので、近藤先生の先手番でお願いします」

 記録係が対局開始の合図をして両者一礼。持ち時間各6時間、長丁場の戦いが始まりました。

 近藤七段先手で、戦型は角換わりに進みました。

 11時を過ぎた時点では33手目まで。互いに腰掛銀に組み合うところまで進みました。

 東京でおこなわれている▲佐々木勇気七段(7勝0敗)-△屋敷伸之九段(3勝5敗)戦はスローペース。屋敷九段が角筋を止め、最序盤から互いに時間を使い合う進行です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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