将棋界の2021年度前半が終わりました。最も活躍した棋士は王位、棋聖の二冠を防衛し、さらには叡王も獲得した藤井聡太三冠(19歳)でしょう。今年度成績はここまで30勝6敗(勝率0.833)です。

 勝率が8割を超えているのはいつものこと・・・というのも驚きなのですが、勝数がすでに30に達しているのもまた、目をみはるようなハイペースです。

 年間勝数部門における藤井三冠の自己記録は、フルシーズン参戦1年目の2017年度(当時四段→五段→六段)で61勝です。

 61勝は歴代4位タイの記録です。

 過去に年度を通して60勝以上した例は、7回しかありません。

 現在までに残る対局数、勝数の記録は2000年度に羽生九段(当時四冠→五冠)が記録した89局、68勝です。

 その成績には、現在はおこなわれていない「勝ち抜き戦」の17局、16連勝が含まれています。勝ち抜き戦は勝てば勝つだけ次の対局がつきました。そうした棋戦がまた再び現れない限り、いかに藤井三冠といえども、羽生九段の記録を抜くのは難しいようです。

 藤井三冠はこれから竜王戦七番勝負を戦います。また現在は王将戦リーグを戦っている最中で、もし挑戦権を獲得すれば七番勝負出場も決まります。B級1組順位戦は残り6局。日本シリーズ・JTプロ公式戦ではベスト4に進出しました。テレビ棋戦の銀河戦、NHK杯、さらにはこれから始まる朝日杯本戦などで、どれぐらいの成績をあげるでしょうか。

 新鋭の服部慎一郎四段(22歳)は現在29局指して、23勝6敗(勝率0.793)。対局数、勝数では2位、勝率では3位という好成績をあげています。先日は加古川青流戦で優勝も飾りました。