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「渡辺名人は見習うことの多い先輩、手強い相手」藤井聡太棋聖、棋聖戦第1局後インタビュー

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太棋聖「(第1局を終えて)今回、防衛戦ということで、昨年とは違って、こちらが駒箱を開ける立場になったりと、そういう違いを意識することもあったんですけど、始まってしまえば最後まで自然体で指すことができた気がします。(五番勝負で先勝し)やはり第1局、とても重要だと思っていたので、ひとまず1勝することができて、よかったなと思います。(昨年同様、棋聖戦と王位戦、ダブルタイトル戦となるが)渡辺名人、豊島竜王と、棋界を代表するお二人との対戦になるので、こちらは積極的な姿勢で指していきたいと思います。日程的に昨年ほど詰まることはないかなとは思っているので(笑)。(ホテル三日月での対局は)対局室からの海の眺めがきれいで。昨日、市長のお話で、午後1時頃に満潮になるというお話があって、ちょっと見てみたんですけど、確かに、朝の時とかなり潮位が変わっていて。そういう自然のリズムの中で一局指すことができた気がします。(渡辺名人は)本当に見習うことの多い先輩かなというふうに思いますし、とても手強い相手なので、今回の五番勝負でもこれからがさらに大変になってくるのかなと思います。(視聴者に)ご観戦いただきまして、ありがとうございました。棋聖戦五番勝負、本当に多くの方に、とても注目して見ていただいてるかと思いますので、第2局以降、それにふさわしい将棋を指せるように、全力を尽くしていきたいと思います。またご観戦よろしくお願いします」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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