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叡王戦本戦1回戦進行中! 5月17日、藤井聡太二冠(18)-行方尚史九段(47)戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 将棋界八大タイトルのひとつ叡王戦。第6期本戦トーナメントは現在、1回戦が進行中です。5月16日までに、8局のうち5局が終わりました。結果は以下の通りです。(対局がおこなわれた順。名前左=上位者)

木村 一基九段○-●都成 竜馬七段

渡辺  明名人○-●古森 悠太五段

斎藤慎太郎八段○-●三枚堂達也七段

澤田 真吾七段○-●井出 隼平五段

稲葉  陽八段●-○佐々木大地五段

 好調の三枚堂七段は斎藤八段に敗れ、公式戦における連勝記録が10でストップしています。

 現在名人戦七番勝負で対戦中の渡辺名人と斎藤八段は、本棋戦2回戦でも対戦することになりました。

 前期ベスト4の佐々木五段は稲葉八段に快勝。実力的にはいつブレイクしてもおかしくはない若手の一人でしょう。

 5月17日。東京・シャトーアメーバにおいて1回戦・藤井聡太二冠(18)-行方尚史九段(47)戦がおこなわれます。

 藤井二冠は5月6日、王座戦本戦1回戦で深浦康市九段に敗れ、半年ほど続いた連勝が19でストップしました。

 5月13日のB級1組開幕戦では三浦弘行九段と対戦。一時はかなり不利な状況に追い込まれました。しかし最後は逆転で勝っています。

 藤井二冠は本局に勝てば、定位置の年度成績8割台となります。

 行方九段は今年度、叡王戦八段戦(対谷川浩司九段、佐藤康光九段)、B級2組1回戦(対丸山忠久九段)戦とすべて勝ち、現在3連勝中です。

 本局の持ち時間は各3時間。昼食休憩をはさみ、通例では夕方頃に終局となります。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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