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レジェンド羽生善治九段(50)王位リーグ白組優勝! 藤井聡太王位(18)への挑戦権獲得まであと1勝!

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 5月7日。東京・将棋会館において、お~いお茶杯第62期王位戦・挑戦者決定リーグ白組最終5回戦▲佐々木大地五段(25歳)-△羽生善治九段(50歳)戦がおこなわれました。

 10時に始まった対局は、19時10分に終局。結果は86手で羽生九段が勝ちました。リーグ成績は羽生九段4勝1敗、佐々木五段3勝2敗となりました。

 また同日おこなわれた▲永瀬拓矢王座(28歳)-△近藤誠也七段(24歳)戦は19時23分、90手で近藤七段の勝ち。リーグ成績は永瀬王座、近藤七段ともに3勝2敗となりました。

 以上の結果、白組は羽生九段が4勝1敗で単独トップとなり優勝。挑戦者決定戦進出がきまりました。

 白組は五十代が羽生九段1人。他の5人はすべて二十代でした。レジェンドが若手実力者たちを相手に、さすがの貫禄を示した格好となりました。

 羽生九段のタイトル通算獲得数は現在、前人未到の99期です。

 羽生九段が節目の100期獲得をかけ、若き藤井聡太王位(18歳)に挑む七番勝負が実現すれば、社会的にも大変なフィーバーが起こりそうです。

 また羽生九段は1993年以来王位リーグ陥落なしという、こちらもまた途方もない記録を更新しました。

 紅組では豊島将之竜王のプレーオフ以上が確定。他の対局はまだ続いています。

【追記】紅組は豊島竜王が単独優勝を果たしました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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