Yahoo!ニュース

斎藤慎太郎八段(28)連勝か? 渡辺明名人(37)追いつくか? 4月27日から名人戦七番勝負第2局

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 4月27日・28日。福岡県飯塚市・麻生大浦荘において第79期名人戦七番勝負第2局▲渡辺明名人(37歳)-△斎藤慎太郎八段(28歳)戦がおこなわれます。

 第1局は斎藤八段が逆転勝ちを収めました。

 名人戦第1局のあと、渡辺名人は棋聖戦準決勝に勝ち、挑戦者決定戦に進出しました。

 棋聖戦挑決は渡辺名人と永瀬拓矢王座が対戦します。現在はタイトルを持つ4人が「四強」と呼ばれる時代で、棋聖位もその四強が争う構図。そうした状況の中、斎藤八段が名人位を獲得すれば、四強の間に割って入ることになります。

 斎藤八段は叡王戦八段予選を通過し、王位リーグでも2勝。今年度5連勝と好調です。

 渡辺名人と斎藤八段の過去の対戦成績は3勝ずつと拮抗しています。

 居飛車党同士の両者の対戦ではこれまで、角換わりが多く指されてきました。第1局では斎藤八段先手で矢倉。第2局は先後が入れ替わって渡辺名人が先手番となります。

 両者の誕生日は、渡辺名人は4月23日。斎藤八段は4月21日。第1局から第2局の間に両者ともに1歳ずつ歳を取りました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事