Yahoo!ニュース

2021年度ON!公式戦17連勝中の藤井聡太二冠(18)叡王戦八段予選を突破して本戦進出なるか?

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 4月9日。第6期叡王戦段位別予選、八段戦Cの対局がおこなわれます。

 14時からは広瀬章人八段(34歳)-糸谷哲郎八段(32歳)戦がおこなわれます。

 両者の過去の対戦成績は広瀬11勝、糸谷5勝。昨年度は棋王戦挑戦者決定戦で対戦し、糸谷八段が挑戦権を獲得。直後のA級順位戦では広瀬八段が勝っています。

 広瀬-糸谷戦の勝者は19時から予選決勝で藤井聡太二冠(18歳)と対戦します。

「あれ、藤井二冠って叡王戦は前にいつ対局したんだっけ・・・?」

 熱心な藤井ファンでも、もしかしたらそう思われる方がおられるかもしれません。

 藤井二冠の叡王戦対局は4か月以上前の12月3日。長沼洋八段、そして師匠の杉本昌隆八段を降して予選決勝まで勝ち上がっています。

 ▲藤井二冠-△杉本八段戦において藤井二冠が終盤で放った華麗な決め手▲6四桂は、不二家のCMにも出てきます。

 藤井二冠と決勝で対戦するのは、はたして広瀬八段か、それとも糸谷八段か。藤井二冠から見て過去の対戦成績は、広瀬八段とは3勝1敗、糸谷八段とは4勝0敗です。

 藤井二冠は2020年度のずば抜けた成績が評価され、最優秀棋士に選ばれました。

 公式戦成績は前年度から17連勝継続中。もう5か月以上負けていません。2021年度の対局もこれからON。いったいどこまで突き進むのでしょうか?

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

松本博文の最近の記事