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斎藤慎太郎八段、名人挑戦権獲得か? 広瀬章人八段、追いつきプレーオフか? 2月26日、A級最終9回戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 2月26日。静岡県静岡市・浮月楼においてA級順位戦最終9回戦、全5局がおこなわれます。

 残留争いの方はすでに決着。三浦弘行九段と稲葉陽八段の陥落が決まっています。

 渡辺明名人への挑戦権争いは斎藤慎太郎八段と広瀬章人八段の2人にしぼられました。

両者の対局は、以下の2局です。

▲斎藤慎太郎八段(7勝1敗)-△佐藤 天彦九段(4勝4敗)

▲広瀬 章人八段(6勝2敗)-△豊島 将之竜王(5勝3敗)

 斎藤八段は自身が勝つか、あるいは広瀬八段が敗れた場合には名人挑戦権獲得が決まります。

 広瀬八段は自身が勝ち、斎藤八段が敗れた場合のみ、プレーオフに持ち込むことができます。

 斎藤八段と佐藤天彦九段は過去に2回戦い、いずれも斎藤八段が勝っています。

 広瀬八段と豊島竜王は過去に21回戦い、広瀬9勝、豊島12勝。直近では今期王将戦リーグで当たり、豊島竜王が勝っています。

 将棋界の歳時記では、冬が終わる頃に順位戦が大詰めを迎え、桜が咲く春に名人戦七番勝負が開幕します。

 斎藤八段と広瀬八段。どちらが挑戦権を獲得しても、初の名人戦登場です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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