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紅組・永瀬拓矢二冠(27)白組・藤井聡太七段(17)全勝優勝なるか?6月13日、王位戦リーグ最終戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 6月13日10時。東京・将棋会館において第61期王位戦挑戦者決定リーグ最終5回戦の6局が一斉に始まります。棋譜は公式ページをご覧ください。

 木村一基王位(46歳)への挑戦権を争う熾烈なリーグ戦も、いよいよ最終盤を迎えました。

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 紅組は永瀬拓矢二冠(4勝0敗)がトップ。本田奎五段(1勝3敗)に勝てば優勝で、挑戦者決定戦に進出します。

 永瀬二冠が敗れた場合には、豊島将之竜王・名人(3勝1敗)-佐々木大地五段(3勝1敗)戦の勝者とプレーオフがおこなわれます。

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 白組は藤井聡太七段(4勝0敗)がトップ。阿部健治郎七段(0勝4敗)に勝てば5連勝で優勝で、挑戦者決定戦に進出します。

 藤井七段が敗れた場合には羽生善治九段(3勝1敗)-菅井竜也八段(3勝1敗)戦の勝者とプレーオフがおこなわれます。

 藤井七段は棋聖戦で挑戦権を獲得。先日は史上最年少(17歳10か月20日)でタイトル挑戦を決めたばかりです。

 もしこの王位戦でも挑戦権獲得となればもちろん、史上最速で2回目のタイトル戦出場となります。

 藤井七段は愛知県瀬戸市在住。8日は東京、10日は大阪、そして本日13日は東京と、文字通り東奔西走の日々です。

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 午前9時半前。早い時間に藤井七段は対局室「棋峰の間」に入り、下座に座って開始の時を待ちます。やがて阿部七段も現れ、着座。9時48分には両対局者ともに駒を並べ終わりました。

 対局開始は10時。先手は阿部七段です。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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