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藤井聡太七段と1勝1敗 オールドルーキー今泉健司四段(45)の魅力

松本博文将棋ライター
盤上で活躍する駒は玉や飛車角だけではない(画像撮影筆者)

オールドルーキーの現在

 多士済々の将棋界の中にあってなお、今泉健司四段(45歳)の経歴は、ひときわ異彩を放っている。

 今泉さんは1973年生まれ。中学2年で棋士の養成機関である奨励会に入会した。棋士の資格を得る四段昇段をはたしても何ら不思議ではない才能と実力を持っていた。そして最後の関門である三段リーグで、2度も次点となるなど、何度も好成績を収めている。しかし四段昇段をはたすことができないまま、26歳の年齢制限を迎え、奨励会退会。最初の大きな挫折を経験する。

 その後今泉さんは社会人として新たなスタートを切る。そして今度はアマ大会で見事な成績を収め続けた。規定の成績をクリアし、三段リーグ編入試験に合格して、プロ入りへの再チャレンジの道を歩む。しかし、そこでも再び挫折を味わう。

 そしてさらにその後。今度はプロ公式戦で棋士を相手に好成績を収め、難関中の難関であるプロ編入制度の受験資格を得る。そして新鋭四段との五番勝負において、3勝1敗で勝ち越し。41歳にして、ついにプロ入りを果たした。将棋史上に残る異例のオールドルーキーの快挙は、社会的にも大きな話題となった。

 一方で2016年。中学2年の藤井聡太少年が史上最年少の14歳2か月で四段昇段を果たした。そしていきなり史上最高の29連勝をマークし、全棋士参加棋戦の朝日杯で時の名人、竜王を連破して優勝。将棋界のあらゆる記録を塗り替えるかのように、大活躍を始めている。

 今年2018年。NHK杯将棋トーナメント1回戦において、藤井現七段と今泉四段の対戦が実現した。十代半ばの大天才と、四十代半ばのオールドルーキー。好対照の二人だが、下馬評ではもちろん、藤井圧勝を予想する声がほとんどだった。そして盤上でも、今泉四段はあともう一押しで負けというところにまで追い詰められた。しかし、そこで今泉四段は耐えに耐える。そして最後に、奇跡的な大逆転勝ちを収めた。

 10月31日。棋聖戦一次予選決勝において、両者の再戦が実現した。今度は藤井七段の勝ちだった。翌11月1日、今泉四段に心境をうかがった。

藤井聡太七段との再戦

――藤井七段との2回目の対局、おつかれさまでした。いかがだったでしょうか?

今泉 はい、ボロ負けです(きっぱりと)。

――えええ? いやいや、そんなことはないでしょう。最後は大差になってしまいましたが、中盤の攻防では互角に近い形勢で、今泉さんにもチャンスがあったように見えました。

今泉 いやもう、プロの視点から見ればボロ負けです。きつい戦形を選んでいるのは確かなんで。一方的になりやすい作りで、それは自分でもわかってやってますから、「まあしゃあない」って感じです

――今泉さんの四間飛車に対して、藤井七段が居飛車穴熊という戦形でしたね。一般的には、振り飛車側に苦労が多い展開になりやすい。とはいえ、飛車で歩を払うところで成り捨て(94手目△3四飛の代わりに△3七歩成)だったら、相当いけそうにも見えましたが。

今泉 そうそう、あれはさすがにすぐ気がついて「バカすぎる」と思いました。

――終局直後に「いやー、とりあえず成れよなあ・・・。バカすぎる・・・」とボヤいてましたね。

今泉 あの一手のみ悔いが残ります。あとはもう、しゃあない。

――今泉さんは先日のNHK杯2回戦、同じような戦形で、棋界トップ10に入るA級棋士の深浦康市九段を相手に快勝していました。

今泉 藤井戦は(金銀がすべて玉のそばに集まる)四枚穴熊にうまく組まれました。あれだけ固められるとキツいですね。玉が薄くならないと、流れ弾に当たってくれないから。勝機が非常に低い戦形になったことは事実です。

――今泉さんは大変なファイターで、対局には闘志満々で臨むことで知られています。苦しい将棋でも、執念で粘りに粘る。ところが今回の敗戦に関しては、ずいぶんとサバサバした感じに見受けられます。

今泉 もちろん、負けたことに関しては残念ですよ。まあでも、しゃあない。実際、長く勝負をやっていれば、そりゃもう「しゃあない」って時はありますよ。

――それもよくわかります。

今泉 対局後に他の棋士の先生とも電話して話をしましたが「あれはしゃあない」って言われましたね。

――今泉さんと藤井七段の1回目の対局(NHK杯)では、今泉さんが苦しい将棋を耐えに耐え、最後、大逆転勝ちを収めました。私は1973年生まれで今泉さんと同い歳ですが、「こんなこともあるのか」と、観ていて胸が熱くなりました。あの一局は藤井七段の玉形が比較的薄かったので、今泉さんの方は苦しくともまだがんばれる形だったんですね。

今泉 野球でいうと、5対0でマウンドに堂々と菅野(ジャイアンツの菅野智之投手)が立っているのと、5対4で他のピッチャーが出てきた状況ではえらい違うでしょう?

――なるほど、よくわかるたとえですね(笑)。

今泉 「1回ぐらいはチャンスあるんじゃね?」と思いますよね。

――なるほどなるほど(笑)。しかし、今回は。

今泉 「これはもうダメだ」と思わせる局面になってました。だからもう、しゃあないと。

藤井聡太の詰将棋の才能

――藤井七段とは公式戦の2局の他には、練習などで指されたことはありますか?

今泉 もちろんないですね。

――藤井さんが16歳、今泉さんが45歳と、ずいぶん年齢が離れていますからね。では改めて、藤井七段の才能についてはどう思いますか? 

今泉 僕はどっちかと言ったら、詰将棋を作る才能に魅了されているところがあります。

――なるほど! 詰将棋創作が得意な今泉さんらしい視点ですね。藤井七段といえば、詰将棋を解くスピードは世界一で、これまでに詰将棋選手権を4連覇しています。それに加えて、詰将棋創作に関しても恐るべき才能を持っている。

今泉 指し将棋が強ければ、いい詰将棋を作れるというわけではありません。トップ棋士で詰将棋を作る才能も素晴らしいというのは、内藤先生(國雄九段)と谷川先生(浩司九段)・・・。

――現代だと、あとは亡くなられた塚田正夫名誉十段、二上達也九段などでしょうか。

今泉 本当に数えるほどなんですよね。

――藤井七段は、それら名棋士につらなる系譜というわけですね。

今泉 藤井君には早く永世称号を取ってもらって、谷川先生の後に続いて「図式百番」をぜひ献上してもらいたい。

――江戸時代の名人は、詰将棋百番を収めた作品集を幕府に献上するのが恒例でした。17世名人資格者の谷川九段は、その古式にのっとって、2011年に図式百番(『月下推敲』谷川浩司詰将棋作品集)を出版されましたね。

今泉 もちろん、タイトルを取って、さらに永世称号を取るのは、そう簡単にはいかないでしょうけどね。他の棋士だって強いからね。でもこれは、一将棋好きとしての思いです。

奇跡的な人生

――前期2017年度のC級2組順位戦では、藤井聡太現七段が10勝0敗で昇級を果たしました。一方、藤井さんと対照的な経歴の今泉さんが昇級争いに加わって、そちらも大変な注目を集めました。今泉さんは途中まで7連勝。しかしそこから2連敗してしまって、最終的には8勝2敗。惜しくも1勝足りずに、上位3人の昇級枠に入ることができませんでした。ずいぶんと悔しかったと思いますが・・・。

今泉 僕の考え方は「一日完結型」ですから。一日ごとに完結して終わりです。

――なるほど。勝負師らしい割り切り方ですね。

今泉 今でも、牧野戦だけは思うことはありますけどね(笑)。

――8局目の牧野光則五段戦ですね。最終盤、今泉さんが勝勢の局面で間違えてしまった。そこで牧野五段が「詰めろ逃れの詰めろ」という、劇的な返し技があって大逆転。全国の今泉ファンにとっても、痛恨の一局でしたね。結果的にあの一局を勝っていれば、C級1組に昇級できていた。

今泉 牧野戦だけは思うことはあるけれど、それで事実が変わるわけじゃないですから。

――もう割り切って前を向いてるんですね。今も藤井さんに負けた直後ですが、サバサバしているように見えます。

今泉 内容次第ですね。(藤井戦は)内容的に完敗だったということもあります。野球でたとえたら、菅野が出てきて完封されたら「はいわかりました」で終われるじゃないですか(笑)。だからそれで納得で終わりです。「あの日の菅野は打てたんじゃない?」と言い続ける人はいないと思うんですよ。完敗でブツブツ言っててもね。完敗は完敗。それは仕方がない。やっぱり僕もプロで4年やらせてもらってて。その日が終わったら、次の勝負を考えています。

――今泉さんのプロ入り後の成績を調べたら、115戦して67勝48敗でした。勝率は5割8分ちょっと。ご自身ではどう思われますか?

今泉 一般論の話をすれば、大健闘でしょう(笑)。だって僕もう45(歳)ですからね。もう僕より歳下の棋士の方が多い気がします。そんな業界の中で、僕も一応毎年勝ち越しをしているわけですから。大奮闘という感じだと思いますよ。

――晩学組、晩成組に希望を与えるような素晴らしい成績だと思います。一方で、早熟の天才の藤井聡太さんは114戦して97勝17敗。8割5分ちょっとと。

今泉 すごいねえ(笑)。そりゃもうはっきり言って、ステージが違うってことですよ。とりあえず2段階ぐらいステージが違うのは明らかだから。B1(順位戦で現在のC級1組より2階級上のB級1組)でその成績を残せるかと言ったら、そう簡単じゃないと思いますよ。藤井君の実力は(デビューした)1年目の活躍で、誰もが認めたと思います。だからもう、早くそういうステージに立ってほしいですね。

――順位戦だと最短でも1年に1クラスしか上がれないので、そのあたりのギャップは生じるということですね。タイトル挑戦ということでいえば、藤井さんは王座戦を勝ち進んで、準決勝まで進み、そこで関西若手棋士の代表格の一人である斎藤慎太郎七段(25歳)に敗れています。斎藤七段はそのまま王座挑戦権を獲得。五番勝負では中村太地王座を3勝2敗で降し、つい先日(10月30日)初タイトルを獲得しました。菅井竜也七段(26歳、前王位)など、関西は強い若手棋士がずらりと並んでいますね。

今泉 斎藤君にしろ、菅井君にしろ・・・。彼らは子どもの時から知っててよく指してきたんで、敬称略で「君」と呼ばせてもらいますが、彼らが13歳、14歳、15歳になった頃にはもう「ああ、これはかなわねえな」と思いました。やっぱり彼らがタイトルを取るというのは嬉しいことです。斎藤君にしろ、菅井君にしろ、人間的にも素晴らしいし、むちゃくちゃいい男ですから。これから関西と言わず、将棋界全体を背負って立つ、素晴らしい青年たちだと思います。

――今泉さんは2007年に、当時二段や初段だった俊英と対戦して、三段リーグ編入試験を突破したんですよね。その中には斎藤さんや菅井さんといった、キツいメンバーも入っていました。

今泉 いま思えば、あれ奇跡ですよね(笑)。僕が勝ったメンバーが、斎藤、澤田(真吾現六段)、都成(竜馬現五段)、吉田正和(現五段)・・・。いま思えばけっこう奇跡だなあ、と思います。

――菅井さんには敗れたものの、6勝1敗の成績で三段リーグ編入を決めていました。

今泉 僕の人生、「いま思えば」「後から考えれば」ということが多いです。ありがたいことですね。斎藤、菅井の能力の高さを彼らの少年時代から知ることができたのも、すごくいい思い出というか。斎藤君とは近日中に(朝日杯一次予選で)当たる可能性もゼロじゃないんでね。とりあえず都成君という難敵に勝たないといけないんですが。

――どちらも相手がキツいですね。今回かどうかはわかりませんが、どこかでタイトルホルダーを相手に、世間をあっと言わせてください。

今泉 ええ、がんばります。

誰にもチャンスはある

――当時アマチュアだった瀬川晶司さんがプロを相手に異例の好成績をあげて、2005年にプロ編入試験が実施されました。それをきっかけとして現行の編入制度が整備され、年齢制限で涙を飲んだ奨励会員も含め、広くアマチュアに門戸が開かれました。そこでは「三段リーグ編入」と「プロ四段編入」という2つのルートができました。今泉さんは同じ広島県出身の桐谷広人七段の門下となって、2007年に三段リーグ編入を果たします。先日、今泉さんの師匠の桐谷先生にお話をうかがう機会がありまして。現在の今泉さんの活躍を喜んでおられました。

今泉 ありがたいです。

――それで株の話になりまして。今泉さんは現在プロになって活躍しているような俊英たちと激闘を繰り広げる。昇級争いに加わる期もあったものの、またもや結果を残すことはできず、再び奨励会退会となります。そこで奨励会幹事だった畠山鎮七段の紹介で、証券会社に勤め、株のトレードをすることになります。しかし、そこでもまた挫折が待っていたと。

今泉 いやもう、株はまったくと言っていいほど、向いてませんでした(苦笑)。

――現在は成功した個人投資家として知られる桐谷先生も、かつては何度も暴落に巻き込まれて、大変な思いをされていました。いろんなことがあって桐谷先生は、苦労している人にとても優しい、という印象を受けます。

今泉 皆さんにご迷惑をおかけしてばっかりです。それでも結局、皆さんに助けられて、ここまで生きてきました。

――今泉さんに株の才能があって、もしそこで大成功していたら、今頃は棋士になるという展開はなかったのでしょうか。

今泉 (少し考えて)ええ、なってないですね。そもそも証券会社に勤めたり、その後に介護施設で働いていた頃には、プロ棋士になるという願望はなかったですから。

――2回目の奨励会がダメだった時にはもう、そういう願望はなくなっていたと。

今泉 いやもちろん、まったく考えなかったわけではないですよ。しかし(三段リーグ編入試験よりさらにグレードの高い)プロ編入試験のハードルの高さは、一般論で言ったら、はっきり言ってお話にならないんですよ。「狙ってやろう」なんていうのは(自分にとっては)身のほど知らずにもほどがあったんです。だから正直、ほとんど考えてもいなかった。

――しかしそんな状況からまた、3度目のチャレンジが始まったんですね。

今泉 自分のできることを一生懸命やる。それを繰り返していたら、なぜかその後、今の道に進むことができた。それが本当に正直な僕の感想で。

――「現在のプロ公式戦において、最も良いところから見て10勝以上、なおかつ6割5分以上の成績を収めたアマチュア・女流棋士」が、さらに新鋭四段5人を相手に五番勝負をおこなって、勝ち越さなければならない。そんな目がくらむような高いハードルを乗り越えることができたのは、現在まで今泉さんただ一人しかいません。この先、今泉さんに続くような人は出てくると思いますか?

今泉 それは出てきてほしいとは思いますが・・・。

――最近の具体的な話をすれば、女流棋士の里見香奈さん(現女流四冠)が、男性棋士を相手にかなりの好成績をあげています。里見さんは2018年3月まで奨励会員として三段リーグにも所属していました。里見さんは奨励会を退会する時には、再チャレンジは考えていないと言っていた。しかし好成績を重ね、状況が変われば、心境の変化はあるかもしれません。そうして棋士四段になれる可能性はあるでしょうか?

今泉 それはもちろんあります。奨励会三段までいった人たちは実力的に、チャンスはあるんですよ。里見さんは女流棋士としてプロの業界に身を置いているから特殊なケースですけれどね。

――なるほど。

今泉 他のアマチュアの人たちも、やっぱりチャンスはあると思います。チャンスはあるんだけど、でもね・・・。どれぐらい強い気持ちを続けていけるかなんじゃないですか。実際問題、アマ大会を勝ち抜くことだって、容易じゃないですから。そのハードルからしてかなりキツい。それはみんな、実感してると思いますけれど。

――プロ公式戦でプロに勝つためには、まずアマ大会を勝たなければならない。しかし、アマのトップレベルにも強豪はひしめいていますからね。

今泉 逆にプロの棋戦までいけば、気分としてはラクなんですよね。「負けても普通」と割り切れるから。僕がプロ棋士になって一番やりたくないと思ってるのは、アマプロ戦です。

――それは多くのプロ棋士が同じようなことを言いますね。「プロは勝って当然」という状況では、アマとプロとではプレッシャーが違うでしょうから。

今泉 それはすごくやりにくいです。

――瀬川さんの映画『泣き虫しょったんの奇跡』はご覧になられましたか?

今泉 観ました観ました。面白かったですね。「やっぱり、同じような青春時代を送ってきたんだな」と思いました。

――奨励会では、今泉さんは関西、瀬川さんは関東の所属でした。東西に分かれていましたが、全国各地から俊英が集まってくるのは変わらない。中学生のうちに棋士になってしまう、羽生善治や藤井聡太といった、ごくごく特別な天才をのぞけば、そこでは思うように勝つことはできない。そこで挫折感を味わい、鬱屈した青年期を過ごすことになってしまうと。

今泉 瀬川さんと僕が違うのは、瀬川さんは本当に無類の好人物、素晴らしい人だということです。

――今泉さんも素晴らしい人だと思いますよ。

今泉 いやいや、本当にね。瀬川さんがあれだけの人格者だったからこそ、みんなが応援して、プロ編入制度が作られたんだと思います。

――それは同意です。

今泉 瀬川さんが僕みたいにわあわあ言う人だったら、それは通らなかったと思います。僕がプロになれたのはもちろん、瀬川さんのおかげですよ。関東と関西で分かれてるんで、プライベートで付き合ったりすることはないんですけれども、僕にとっては瀬川さんは別格の存在です。そういう点では、どの棋士よりも尊敬しています。本当に感謝しています。この人がいなかったら、今の僕は存在しないんだから。

――瀬川さん、そして今泉さんの活躍は、世の中の多くの人の希望になっていると思います。本日はありがとうございました。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)、『など。

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