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土から世界とつながること

松平尚也農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。
土をみる農家の手(写真:アフロ)

  

土を握り世界の農民を想う

 土という名の宇宙に魅せられる。土という漢字は、生物を生み出すものの形象だ。二本の横棒はそれぞれ表土と底土を表し、縦棒は地中から地上へと伸びる植物を示すとされる。

 肥沃な土1gには、数億・数千万の微生物がいるという。土壌中では、それら生物の生と死が繰り返され、いのちの循環が繰り広げられているのだ。この壮大な生命循環により、表土に腐植という植物や食物を育む層が生まれる。地上の腐植部分は実に土の表面10~30センチと言われ、この薄い層が人間のいのちを維持している。自然界で数センチの腐植層を生み出すには何千年かかると言われる。気が遠くなる話だ。

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農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。

農・食・地域の未来を視点に情報発信する農業ジャーナリスト。龍谷大学兼任講師。京都大学農学研究科に在籍し国内外の農業や食料について研究。農場「耕し歌ふぁーむ」では地域の風土に育まれてきた伝統野菜の宅配を行ってきた。ヤフーニュースでは、農業経験から農や食について語る。NPO法人AMネットではグローバルな農業問題や市民社会論について分析する。有料記事「農家ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来」配信中。メディア出演歴「正義のミカタ」「めざましテレビ」等。記事等に関する連絡先:kurodaira1974@gmail.com(お急ぎの方は連絡先をご教示くだされば返信します)。

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