【修正版】世界一を目指すヤングなでしこ。U-20ワールドカップを戦うのはこの21人!(3)

初戦まであと3日と迫った(C)松原渓

11月13日から12月3日にかけてパプアニューギニアで行われるFIFAU-20女子ワールドカップに出場するメンバー21人のうち、MFの水谷有希が追加招集されたため、記事に新たに追加した。

(1)GK編(2)DF編(4)FW編

(3)MF編

隅田凜
隅田凜

6 隅田 凜 スミダ リン(日テレ・ベレーザ)

攻守を司るボランチとして、要所々々で体を張った守備を見せ、ピンチの芽を摘む。鋭い読みと予測でセカンドボールを拾い、カウンターの起点となることも多い。ベレーザでは攻撃的なポジションでプレーすることが多く、今季は公式戦28試合すべてに出場して9ゴールを決めた。下部組織のメニーナ時代にボランチとしてその能力を見出した寺谷真弓監督(メニーナ)は、「コースの消し方や優れた予測能力を持っている。そういう感覚的なものは、教えられるものではない。」と、そのセンスを高く評価。このチームでは最年長で、チームメートの信頼も厚く「自分がサッカーの中では引っ張っていかなければいけないと思っています。」(隅田)と、責任感も漂わせる。

長谷川唯
長谷川唯

8 長谷川 唯 ハセガワ ユイ(日テレ・ベレーザ)

テクニックと状況判断力に優れたゲームメーカー。サッカーセンスの高さを感じさせる、球際の駆け引きは見ものだ。複数の相手DFを一発のターンでかわしたり、わざと相手を食いつかせて逆をとるドリブルなど、攻撃のアクセントとなり、決定機を演出する。世界一に輝いた2年前のU-17ワールドカップでは全6試合に先発し、準MVPに当たるシルバーボールを受賞。優勝が期待される今大会でも、間違いなくヤングなでしこの中心選手の1人となる。今季はベレーザで公式戦全試合に出場し、リーグ2連覇に大きく貢献した。ゴールを決めることに対しても貪欲な姿勢を見せており、ミドルシュートの精度も高まっている。

杉田妃和
杉田妃和

7 杉田 妃和 スギタ ヒナ(INAC神戸レオネッサ)

腰を落とした懐の深いボールキープと視野の広さを武器に、中盤をコントロールするボランチ。攻撃では精度の高い左足でチャンスを演出する。優勝した2014年のU-17ワールドカップは背番号10を背負い、キャプテンとしてチームを牽引。6試合中5試合にフル出場し、5得点を挙げる活躍で大会MVPにも選ばれた。圧倒的なサッカーセンスに世界が注目し、一躍、脚光を浴びた。高校卒業後はINAC神戸レオネッサに入団。「高校時代は、なんとなくボールを持って周りを見て溜められたけれど、なでしこリーグでは考えている間にさらわれてしまう」と、新たな壁にもぶつかった。しかし、その後は身体づくりや、判断スピードを早くするなど、地道な取り組みを続け、迎えた今季は公式戦25試合に先発し4得点と、チームの主力に成長し、リーグ新人賞を受賞した。シンプルに周囲を生かすプレーも増えており、「言葉よりは、プレーでチームを引っ張りたい」と、”背中で見せる”司令塔を目指す。

三浦成美
三浦成美

14 三浦 成美 ミウラ ナルミ(日テレ・ベレーザ)

2014年のU-17ワールドカップは直前のケガで出場できず、悔し涙を飲んだ。今大会は、自身初の世界一に並々ならぬ意欲を燃やす。小柄だが、高いテクニックを生かした2列目からの攻撃参加を得意とし、大舞台でも「緊張はしません」(三浦)という。下部組織のメニーナからトップチームに昇格して1年目の今季、リーグ戦ではスーパーサブとして10試合に出場。プレースピードの違いに最初は戸惑ったというが、なでしこジャパンで活躍する選手も多い中で日々トレーニングを積み、筋トレで体も強化。その成果は徐々に現れている。8月のドイツ遠征では、ドイツ1部のボルシアMG(女子)との練習試合で先制ゴールをマークし、選手層の厚さを見せつけた。

松原志歩
松原志歩

17 松原 志歩 マツバラ シホ(セレッソ大阪堺レディース)

左右の両サイドバックと両サイドハーフをカバーするユーティリティープレーヤー。勝負どころを見極める勘の良さも光る。2013年のAFC U-16女子選手権の決勝ではPK戦の6人目のキッカーを務め、日本を勝利に導いた。また、U-17ワールドカップ決勝ではミドルシュートで西田の決勝ゴールをおぜん立てするなど、大一番で結果を残してきた。19歳ながら、所属チームのセレッソ大阪堺レディースでは最年長。そのため、U-20代表では先輩も多く、「先輩に甘えられることはあまりないですし、いじられるのも楽しくて好きです(笑)」と笑顔を見せる。

塩越柚歩
塩越柚歩

19 塩越 柚歩 シオコシ ユズホ(浦和レッズレディース)

左右のサイドバックとサイドハーフをこなすサイドアタッカー。166cmの体格を生かした力強いドリブルとアグレッシブな守備を持ち味とし、運動量もある。攻撃参加への意欲は高く、ペナルティエリア手前からコースをついたミドルシュートは十分な威力を誇る。今季は浦和レッズレディースユースからトップチームに昇格し、公式戦全試合に出場。8月のドイツ遠征では、屈強なドイツの選手に対して一歩も引かず、ポテンシャルの高さを見せつけた。「これまでは意識の持ち方でプレーが変わっていたのですが、自信がついて、やれることが増えたと感じます。」(塩越) スケールアップしたプレーで、日本のサイドに他の選手とは違ったアクセントをもたらすことのできる選手だ。

宮川麻都
宮川麻都

15 宮川 麻都 ミヤガワ アサト(日テレ・ベレーザ)

ケガと長いリハビリから8月に復帰後、10月の静岡合宿で約1年ぶりに招集され、最後の最後でメンバー入りを勝ち取った。相手との駆け引きの中で、裏に抜ける動きが良く、粘り強い守備も持ち味。サイドハーフ、サイドバック、ボランチ、センターバックと、複数のポジションに対応出来るユーティリティプレーヤーでもあり、不測の事態が起きた時には、最後のピースを埋めてくれる頼もしい存在になりそうだ。今季、メニーナからトップのベレーザに昇格。ケガの影響もあり、リハビリにシーズンの大半を費やしたが、代表選手が多いチームで多くの刺激を受けながらトレーニングに励んだ。復帰後は着実にパフォーマンスを上げている。

林穂之香
林穂之香

20 林 穂之香 ハヤシ ホノカ(セレッソ大阪堺レディース)

このチームでは最年少の18歳だが、ピッチでは「一番年下ということを感じさせないでプレーしています」と、高倉麻子監督も太鼓判を押す。ボランチからサイドまで攻撃的なポジションをカバーし、「経験がないポジションでも、プレーの幅を広げるために積極的に挑戦したい」(林)と意欲を見せる。8月のドイツ遠征では、U-20ドイツ代表戦でスタメンに抜擢され、積極的なプレーでアピールした。所属のセレッソ大阪堺レディースでは絶対的な信頼を得る中心選手の一人で、今季はリーグ戦(2部)で18試合にフル出場し、3ゴールを記録。個性豊かな才能が集うこのチームで、その力がさらに引き出されることを期待したい。

水谷有希
水谷有希

2 水谷 有希 ミズタニ ユウキ(筑波大)

DFの清水梨紗が怪我で不参加となり、追加招集された。「自分らしくプレーしつつ、来られなかった選手の思いも背負って臨みたい。」巡ってきたチャンスを活かす覚悟はできているようだ。2015年のAFC U-19女子選手権の優勝メンバーの一人でもあり、10月の静岡遠征では久しぶりの招集となったが、トレードマークの笑顔でチームにすんなり溶け込んだ。ターンで相手の逆を取り、長短のパスやドリブルで中盤に変化をつけるなど、技術とサッカーセンス溢れるプレーが持ち味。筑波大学女子サッカー部に所属しながら、昨年からはJFAの女子特別指定選手(※)に選ばれ、浦和レッズレディースの一員にもなった。プレー全体のスピードが上がった中で、課題とする守備面の強化に力を入れているという。今大会の目標は「3得点」と力強く宣言。

※成長著しいユース年代に、「個人の能力に応じた環境」を提供するため、所属チーム登録のまま、なでしこリーグのチームで試合に出場することを可能にする制度

(4)FW編に続く